2014年06月26日

クーベリック&バイエルン放送響のドヴォルザーク:交響曲第8番/管楽セレナーデ


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交響曲は1976年5月17日、エアランゲン・シュタートハレでのステレオ・ライヴ録音、管楽セレナーデは1977年5月27日、ミュンヘン、ヘルクレスザールでのステレオ・ライヴ録音。

この「第8」はかつて海賊盤などでもリリースされていた強烈な演奏で、マニア筋から高い評価を受けていたが、今回は正規盤での登場。

しかも機材を入れ替えてのリマスタリングが功を奏して音質的には以前の海賊盤とは比較にならない快適さである。

演奏は、ライヴ特有の緊迫感溢れる秀演で、冒頭チェロから濃厚な感情移入の聴かれるテンションの高いもの。

民族的な旋律がふんだんに投入された作品のイメージにふさわしい仕上がりが絶品である。

ラファエル・クーベリックという指揮者は、録音とライヴではまったく違う、というのが有名だが、このバイエルン放送局のライヴ音源で聴くと、それが納得できる。

ドヴォルザークは、ベルリン・フィルとの全集が定番で、クーベリックとしては熱演の部類に入るが、スタジオ録音であるためか、基本的なスタイルはやはりクールでスポーティである。

しかし、このライヴは実に熱い演奏だ。

バイエルン放送響とも、15年以上の付き合いだからか、すでに阿吽の呼吸で、1つの乱れもなく弾ききっている。

それにベルリン・フィル(DG)盤とは違い「手兵とのライヴ」であるため、ここぞというところでのテンポの溜めが効いている。

ベルリン・フィル(DG)盤と比較しても弦の響きの柔らかさが際だち、とにかく美しい自然な流れで、間然とするところのない名演である。

しかしアポロン的な性格の演奏なら、ジュリーニ&シカゴ響やアバド&ベルリン・フィルのほうが凄い。

ただし別のクーベリックが鮮烈に燃えに燃えた演奏と比較されると、これはどれがいいか、持ち味が違うので、筆者には甲乙つけがたい。

ヴァイオリン両翼型の楽器配置にしており、バイエルン放送響のしなやかで抒情性すら感じさせる弦楽パートは魅力的。

管楽セレナーデに関しては、今回初めてこの曲の魅力を改めて感じられるほどに素晴らしい演奏だ。

そして、どこかクーベリックの祖国への熱い思いが、あふれ出るように感じるのは、筆者だけであろうか。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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