2014年06月29日

ブレンデル&マッケラスのモーツァルト:ピアノ協奏曲第12番&第17番


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ブレンデルが、70歳を過ぎてから本格的に取り組み出したモーツァルトの、協奏曲シリーズ第4弾。

シンプルかつ純粋無垢なモーツァルトでありながら、ほのかなロマンの香りが漂うブレンデルならではの演奏。

ブレンデルはモーツァルトのピアノ協奏曲全集を、マリナー指揮、アカデミー室内管弦楽団と録音していたが、四半世紀ぶりとなるこの演奏には、70歳を越えるという最円熟期にある巨匠の澄み切った境地がすみずみにまで反映しているといってよいだろう。

前回も、純度の高い音と表現を細部までくっきりと行きわたらせて、この2つの協奏曲の味わいを充実した響きで再現していたが、ここでの表現は、いっそう緻密である。

しかも1音1音にまで吟味の行き届いた表現を自在に織りなした演奏は、余分な身振りや自己主張で音楽の姿を崩すことなく、あくまで柔軟で懐が深い。

録音当時のブレンデルならではの柔らかく澄明で含蓄の深い表現、それに磨きぬかれた音と品格美しい表現の彩りも印象的である。

交響曲全集を完成するなど、モーツァルトの音楽に知悉したマッケラスの、細部まで明快な配慮が無理なく行き届いた見事なサポートも特筆されよう。

ポピュラーな第20番や第24番などに比べれば地味に感じる第12番と第17番の組み合わせだが、ブレンデルとマッケラスの手にかかると何とチャーミングな曲に聴こえることだろうか。

ブレンデルはとりわけ第12番のことを「モーツァルトのコンチェルトの中で最も愛らしい作品」と評しているだけに、意外な魅力を発見させてくれるパフォーマンスを披露している。

円熟の極を行くピアノを支えるオケのしなやかさ。

聴き手を温かく包み込んでくれる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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