2014年07月02日

アルゲリッチ&アルミンクのシューマン:ピアノ協奏曲/ショパン:ピアノ協奏曲第1番


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2010年11月28日(ショパン)、12月1日(シューマン)、すみだトリフォニーホールに於けるライヴ録音。

この音源はもともとショパン&シューマン生誕200周年、アルゲリッチ来日40周年と翌年の70歳の記念として世界に販売される予定のものであったが、東日本大震災で心を痛めたアルゲリッチが日本のためにチャリティーCDとして販売することにしたという経緯がある。

シューマンのピアノ協奏曲とショパンのピアノ協奏曲第1番はいずれもアルゲリッチの十八番中の十八番なので、どちらの演奏も素晴らしく、ここでのアルゲリッチは、とにかくエネルギッシュで集中がきれることなく、一気呵成に弾いている。

とは言え、ショパンは全体的に綿密に演奏していると感じられるが、やはりシューマンでは特に第3楽章の終わり近く、演奏時間でいうと9分過ぎあたり、テーマが展開されヒートアップして行くところなどが、鳥肌が立つくらいに素晴らしい。

録音時間をアルゲリッチのDG盤やEMI盤と比較すると、シューマン、ショパン共にテンポが若干遅くなっているが、古希を迎えるにあたり速さを抑えたというよりも、曲の持つ情感を丁寧に表現した結果と感じられて、とても繊細で心の琴線に触れる演奏ともなっている。

また、アルミンク&新日本フィルのバックは、調和というよりも楽器一つ一つがしっかりと主張するようにオケを仕上げており、どの楽器も鋭く音が立ち上がってくる。

特筆すべきは録音の質で、特にピアノの音の再現性が極めて優秀で、コンサートの生の音に近い音を聴くことができる。

何故かピアノ演奏をCDで聴くと、生演奏から感じる音感からかけ離れている録音が意外に多くて残念な経験をよくするのだが、本盤では「そうそう、アルゲリッチのピアノの音は間違いなくこんな感じだった」という納得感が得られる。

ライナー・ノーツによれば、すみだトリフォニーホール、新日本フィル共にアルゲリッチのお気に入りとのことらしく、まさに万全の態勢で録音されたメモリアル・アルバムのようだ。

最近は専ら室内楽の演奏ばかりが目立つアルゲリッチだが、これほど美しく感動的な協奏曲アルバムを、しかもチャリティーの形で出してもらい、筆者としては、唯々感謝しているばかりである。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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