2014年07月11日

ケーゲル&ドレスデン・フィルのシューマン:交響曲第4番、ブラームス:交響曲第2番


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シューマンは、1980年10月、ブラームスは1988年11月、いずれもライプツィヒに於けるステレオ・ライヴ録音。

旧東独の鬼才、ヘルベルト・ケーゲルは前記のように近・現代音楽を得意としていたが、これはドイツ・ロマン派音楽の傑作を並べた名演集である。

ケーゲルのシューマンの交響曲第4番は手兵ドレスデン・フィルとのディスクは初めてで、シューマンの交響曲では何故か第4番のみを偏愛していた模様である。

わが国でもドレスデン・フィルとの伝説の来日公演で取り上げ、またNHK交響楽団とも至高の演奏を繰り広げた。

こんなに味の濃い第4番も珍しく、それは音楽が進むにつれてますます強まり、内燃の迫力は荒び、内容重視のドイツ人の魂の歌がほとばしる。

このシューマンの演奏は、N響のものよりはるかに受け入れやすく、自然な流れが感じられる。

ブラームスは、ケーゲルが特に愛情を注いだ交響曲第2番で、最晩年のライヴだけに、メロディを強調した個性的な遅いテンポが採用され、第2楽章の官能的な歌と熱情には驚かされる。

この第2楽章に関しては、和音部の管や低弦の響きに、他に味わえない幽玄な響きがあり、非常に深みのある味わい深い演奏になっていて、よく歌うだけでなくとても表情豊かだ。

この曲はケーゲルが愛奏した傑作で、既にライプツィヒ放送響との2種類の演奏が知られているが、最晩年の1988年、最後の手兵ドレスデン・フィルとの当演奏はロマン主義者ケーゲルの面目躍如たる粘るテンポとうねりを伴った超名演になっている。

ときには往年のクナッパーツブッシュを想起させる凄いテヌートも出現、コーダに至ってやっとアッチェレランドがかかるが、このトロンボーンの最強奏の威力は、オーケストラ全体の分厚さとともに体ごとぶっとばされそうな勢いである。

それまでのケーゲルとは一風変わった演奏であり、いずれも音色の美しいドレスデン・フィルだけに、素晴らしい仕上がりになっており、その引き締まった造形と情熱的なメロディ展開が素晴らしい。

テンポをゆったりととっていて重厚に歌わせていることは両曲ともに共通している。

両曲とも終演後の聴衆の拍手は盛大である。

録音も秀逸で、奥行きがあり、立体的かつ有機的、そしてパワフルなサウンドを味わえる。

ケーゲルを最も深く理解し分析して、世に広めてきた音楽評論家、許光俊氏による日本語解説も興味深い。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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