2022年11月20日

🪨シュターツカペレ・ドレスデン🌌独特のいぶし銀の音色🎶十二分に体現し得た🦣ザンデルリンクの力量に最大の魅力🗝️ブラームス:交響曲第2番/悲劇的序曲😢


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ザンデルリンクによるブラームスの交響曲全集と言えば、後年にベルリン交響楽団とともにスタジオ録音(1990年)を行った名演が誉れ高い。

当該全集の各交響曲はいずれ劣らぬ名演であったが、それは悠揚迫らぬゆったりとしたテンポをベースとした正に巨匠風の風格ある演奏であり、2013年、惜しくも逝去されたザンデルリンクの代表盤にも掲げられる永遠の名全集とも言える存在であると言えるところだ。

ザンデルリンクは、当該全集の約20年前にもブラームスの交響曲全集をスタジオ録音している。

それこそが、本盤に収められた交響曲第2番を含む、シュターツカペレ・ドレスデンとの全集である。

前述のベルリン交響楽団との全集が、押しも押されぬ巨匠指揮者になったザンデルリンクの指揮芸術を堪能させてくれるのに対して、本全集は、何と言っても当時のシュターツカペレ・ドレスデンの有していた独特のいぶし銀とも言うべき音色と、それを十二分に体現しえた力量に最大の魅力があると言えるのではないだろうか。

昨今のドイツ系のオーケストラも、国際化の波には勝てず、かつて顕著であったいわゆるジャーマン・サウンドが廃れつつあるとも言われている。

奏者の技量が最重要視される状況が続いており、なおかつベルリンの壁が崩壊し、東西の行き来が自由になった後、その流れが更に顕著になったと言える。

それ故に、かつてのように、各オーケストラ固有の音色というもの、個性というものが失われつつあるとも言えるのではないか。

そのような中で、本盤のスタジオ録音がなされた1970年代のシュターツカペレ・ドレスデンには、現代のオーケストラには失われてしまった独特のいぶし銀の音色、まさに独特のジャーマン・サウンドが随所に息づいていると言えるだろう。

こうしたオーケストラの音色や演奏において抗し難い魅力が存在しているのに加えて、ザンデルリンクの指揮は、奇を衒うことのない正統派のアプローチを示している。

前述の後年の全集と比較すると、テンポなども極めてノーマルなものに落ち着いているが、どこをとっても薄味な個所はなく、全体の堅牢な造型を保ちつつ、重厚かつ力強い演奏で一貫していると評しても過言ではあるまい。

むしろ、このような正統派のアプローチを行っているからこそ、当時のシュターツカペレ・ドレスデンの魅力的な音色、技量が演奏の全面に描出されている。

本演奏こそはまさに、ザンデルリンク、そしてシュターツカペレ・ドレスデンによる共同歩調によった見事な名演と高く評価したい。

併録の悲劇的序曲もこの黄金コンビならではの素晴らしい名演だ。

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classicalmusic at 15:03コメント(2)ブラームス | ザンデルリンク 

コメント一覧

1. Posted by 小島晶二   2022年11月21日 00:54
4 私もザンデルリンクのブラームス交響曲全集の旧盤を高評価しているファンの一人ですが,まず2番を採り上げられたのは何故でしょうか。勿論秀演ですが,3,4番に比べると録音がやや生ぬるく浅薄に感じられるからです。という事で,心を鬼にして星4つとさせていただきました。でも全体として正統的で整然とした演奏で,テンポも極めて自然だと思います。
2. Posted by 和田   2022年11月21日 01:12
ハルさんも指摘されていますが、多くの全集が出ている中で、4曲がこれほど均一して出来が良いという点で、この全集は最右翼ではないでしょうか。なので余り意味はありません。LPではなく、CDを聴いているので、ナンバーごとに録音に凹凸があると気づきませんでした。全集の成功は、もちろんザンデルリンクの巨匠風の堂々たる指揮ぶりにありますが、何よりも、シュターツカペレ・ドレスデンの重厚な音色をベースとした素晴らしい好演にあります。東ドイツという国が存在していた時代のシュターツカペレ・ドレスデンの音色には独特のものがありました。重心の低い、それでいていぶし銀の輝きのある美しいジャーマン・サウンドは、特に、ドイツ音楽を演奏する際に、他では味わうことができない深遠さを醸し出すことになります。それにしても、何と言う深みのある響きでしょうか。録音場所となったドレスデンの聖ルカ教会の残響も見事なものがあるのでしょうが、シュターツカペレ・ドレスデンのいぶし銀の音色には、現代のオーケストラにはもはや求め得ないような至高・至純の輝きがあります。したたるような弦楽器の音色や重量感溢れる打楽器も見事であるほか、金管楽器や木管楽器も素晴らしいですが、特に、ダムが吹いているであろうホルンの朗々たる響きには、ただただ感動するのみ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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