2022年11月21日
✨綺羅星のように輝く様々な名演の数々の中🌟ダントツの名演✴️クーベリック&バイエルン放送響⭐ドヴォルザーク🕺🏻スラヴ舞曲全集💃🏻
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ドヴォルザークのスラヴ舞曲集の全曲録音は、これまで様々な指揮者によってなされてきた。
同じチェコ人指揮者ならばノイマンが3度にわたり録音しているし、ハンガリー人ならば、セルやドラティ、フィッシャーの名演が忘れ難い。
プレヴィンの聴かせどころのツボを心得た演奏や、マゼールの個性的な演奏も頭に浮かぶ。
このように、綺羅星のように輝く様々な名演の数々の中でも、クーベリックの録音は、ダントツの名演と言ってもいいのではないかと思う。
チェコ人指揮者ならではの民族色豊かな情感にもいささかの不足はないが、決して民俗的なローカル色を強調するのではなく、むしろ、バイエルン放送交響楽団を統率して、より普遍的でシンフォニックな演奏を心掛けている。
言うなれば、チェコ的な情感と普遍的な重厚さを併せ持つというバランスの良さが、本盤を最高の名演たらしめているのだと考える。
どの曲も、緩急自在のテンポを駆使した重厚な名演であるが、特に、第16番のスケールの雄大さは特筆すべきだと思う。
チェコの民族色溢れる情感の豊かさと、一般的な音楽としてのシンフォニックな重厚さを兼ね備えた、いい意味での剛柔バランスのとれた名演との本演奏の評価については、現在でもいささかも変わりがないところである。
したがって、ドヴォルザークのスラヴ舞曲全集の名演としては、本盤のクーベリック&バイエルン放送交響楽団による演奏(1973〜1974年)とともに、本演奏と同格の名演として、セル&クリーヴランド管弦楽団による演奏(1962〜1965年)、ノイマン&チェコ・フィルによる演奏(1985年)が掲げられると考えており、これら3つの演奏が同曲の様々な指揮者による演奏の中でもトップの座を争う至高の超名演と評価したい。
本盤の音質については、リマスタリング(ルビジウムカッティング)されただけあって、かなり満足できる音質であった。
いずれにしても、クーベリックによる歴史的な超名演、そしてドヴォルザークのスラヴ舞曲全集の演奏史上トップの座を争う至高の超名演を良好な音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。
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コメント一覧
1. Posted by 小島晶二 2022年11月21日 21:00

2. Posted by 和田 2022年11月21日 21:49
クーベリックは、スメタナの「わが祖国」全曲は、ライヴ録音も含めて実に6回録音しましたが、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」は、このほかには1955年のウィーン・フィルとのモノーラル録音があるだけです。しかし、それが決してこの民族舞曲集を軽く見ていたためではないことは、祖国に対するクーベリックの熱い思いがいきいきと格調高い表現をもって歌われた演奏を聴けば明らかでしょう。もっと民族色を強く打ち出した演奏も少なくありませんが、クーベリックは、作品たちが本来もっている生命力や民族的な味わいを、爽やかな集中力をもってのびやかに再現するとともに、音楽のすみずみなで、いかにも美しく洗練された表現を無理なく行きわたらせています。これ以外はないと思われるように自然で、巧みな緩急の変化や、哀調美しい歌と溌剌としたリズムの弾みなど、まさにクーベリックならではのもので、何度聴いても感嘆させられるに違いありません。特に、作品46の第2番をはじめ、メランコリックで牧歌的な調べの味わいの深さは格別です。そうしたクーベリックの指揮に、バイエルン放送交響楽団がまったく間然するところのない見事な演奏で応えており、温かく柔軟な響きと、いたずらに華美になりすぎることのない品格の良い色彩も、演奏にいっそう美しい味わいを添えています。数ある「スラヴ舞曲集」のレコードの中でも、最も音楽的に洗練された名演というべきでしょう。