2014年07月25日

バーンスタイン&フランス国立管のフランク:交響曲、他


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1981年11月21日 パリ、シャンゼリゼ劇場におけるライヴ録音。

厳格さのなかに官能的かつ宗教的な響きが内在し、静かな思索と哲学的な沈潜をも感じさせるフランク唯一の交響曲の、バーンスタインとフランス国立管弦楽団による演奏会のライヴ盤。

バーンスタインが活動の拠点をヨーロッパに移し、ドイツ・グラモフォンと契約を締結して数多くの名盤を次々と生み出していった頃の録音で、作品への感情移入の濃厚な演奏と言えるだろう。

演奏はバーンスタインらしくダイナミックで、フランス国立管弦楽団の管楽器群の冴えた音が聴きものである。

バーンスタインはフランス国立管弦楽団の輝かしい響きと管楽器群の明るい響きとを適度に生かして、とかく暗い感じに仕上げられがちなフランクの交響曲を、色彩豊かなものにしている。

このような渋い作品には演奏のコントラストが少々派手気味の方が聴き手に与えるインパクトが強烈になる。

第1楽章は遅く、粘って粘って、ようやくクライマックスに到達したかと思わせてすぐに萎えることの繰り返し。

第2楽章は夢見るように美しい。

第3楽章は一気呵成に進め、全体の流れをうまく構成することで音楽の重みをストレートに味わわせ、圧倒的な盛り上がりを実現しつつ、くどいと思わせるところがない。

つまり作品の重厚さよりも、フランス風の色調の輝きと響きの軽やかさを表出している。

しかしながら、この曲としては多少デモーニッシュに過ぎるかとも思うが、楽譜の指定よりもはるかに自由なテンポ設定には説得力もあり、この曲の魅力を引き出し、新鮮に聴かせているという点では見事。

オケもふんわりとした抑制と音の美しさがあり、怒号しないフォルテが心地よい。

バーンスタインがマーラーに取り組んだときと同じ姿勢で描き出したフランクというところであろうか。

この曲を愛する人であればぜひ聴いておいてほしい演奏。

併録のサン=サンースの「ギリシャ神話」を題材にして作曲された交響詩「オンファールの糸車」は、バーンスタイン風というか、なかなか線の太い表現を聴かせており、この作品が持つファンタジーな楽想を巧みに表現した演奏になっている。

調べたところ、おそらく同曲はバーンスタインが遺した唯一の録音である。

ライヴ録音だが聴衆ノイズはほとんどなく、たっぷりとした残響のあるものではないが、オケの響きはしっかりと捉えられていて、繊細さにも不足はない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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