2014年11月07日

ロストロポーヴィチ&小澤のショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第1番/プロコフィエフ:交響的協奏曲


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本盤には旧ソヴィエト連邦時代に活躍した2人の大作曲家、プロコフィエフとショスタコーヴィチによるチェロによる協奏的作品の傑作が収められている。

いずれの楽曲も、本演奏の当時世界最高とも謳われたロストロポーヴィチに献呈されたという意味において共通しているが、素晴らしい名演と高く評価したい。

とりわけ、プロコフィエフの交響的変奏曲については、目ぼしい競合盤が殆ど存在していないことから、同曲演奏史上最高の超名演と言えるのではないか。

作曲者とも親交があり、これらの楽曲を作曲するにあたっても様々な助言を行ったと想定されることから、ロストロポーヴィチの両曲に対するスコア・リーディングの深さと演奏にかける深い思い入れには尋常ならざるものがある。

ロストロポーヴィチによるチェロ演奏は、超絶的な技量とそれをベースとした濃厚な表情づけで知られているが、楽曲によってはそれが若干の表情過多に繋がり、技巧臭やロストロポーヴィチの体臭のようなものを感じさせることがあった。

本盤に収められた両演奏においても、かかるロストロポーヴィチの超絶的な技量を駆使した濃厚な歌いまわしは顕著にあらわれているが、表情過多であるという印象をいささかも与えることがなく、むしろかかる濃厚な演奏が必然であると感じさせるのが素晴らしい。

これは、前述のように、ロストロポーヴィチがこれら両曲に対して、被献呈者として深い愛着を抱くとともに、作曲者が両曲にこめた深遠なメッセージを的確に理解しているからにほかならない。

そして、ロストロポーヴィチによる濃厚なチェロ演奏をしっかりと下支えしているのが、小澤&ロンドン交響楽団による名演奏である。

ロストロポーヴィチと小澤はお互いを認め合うなど肝胆相照らす仲であったことで知られているが、本演奏でも、小澤はロストロポーヴィチのチェロ演奏を引き立てた見事な好パフォーマンスぶりを発揮していると高く評価したい。

小澤がロンドン交響楽団を指揮することは稀であると思われるが、ここでは息の合った見事な名コンビぶりを披露している。

音質については、1987年のデジタル録音ということもあり、従来盤でも十分に満足できる良好なものである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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