2022年11月27日
追悼😇レヴァイン(1943年6月23日 - 2021年3月9日)🌎シカゴ響の卓越した技量を活かした🗽バルトーク:弦楽器🎻打楽器🥁チェレスタの音楽🎹管弦楽のための協奏曲🎺
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本盤は、バルトークの最も有名な管弦楽作品を2曲カップリングしたものであるが、いずれも素晴らしい名演だ。
名演となった要因は、何よりもシカゴ交響楽団の卓越した技量にあると考える。
本演奏の録音は1989年のスタジオ録音であるが、この当時のシカゴ交響楽団はショルティの圧倒的な統率の下に全盛期を誇っていた時代である。
各ブラスセクションには、ハーセスやクレヴェンジャーなどのスタープレイヤーを数多く揃え、その圧倒的な大音量とブリリアントな響きには抗し難い魅力があった。
木管楽器のテクニックも桁外れであったし、オーケストラのアンサンブルも鉄壁のものがあった。
オーケストラの力量だけに限ってみれば、かのカラヤン指揮下のベルリン・フィルにも匹敵する実力を誇っていたと言える。
本演奏でも、シカゴ交響楽団は圧巻の技量を披露しており、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽における厚みのある弦楽合奏や、管弦楽のための協奏曲における各管楽器の卓越した技量は唖然とするほどだ。
そのようなスーパー軍団たるシカゴ交響楽団に対峙して、レヴァインも見事な統率を示していると言える。
両曲ともに指揮によっては深刻な演奏になりがちであるが、レヴァインは、そのような深刻に陥ることを極力避け、各旋律を情感豊かに歌い上げることによって、極めて明瞭でわかりやすい作品に昇華させているのが素晴らしい。
両曲には、同じくシカゴ交響楽団を指揮したライナーやショルティの名演やカラヤンやムラヴィンスキー(弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽のみ)による名演などが目白押しである。
とかく複雑で難解とされるバルトークの楽曲(特に、弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽)を親しみやすく聴かせたという意味においては、本レヴァインによる演奏を名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。
録音は、従来盤でも定評のある素晴らしい音質であり、このような名演を高音質の録音で味わうことができるのを大いに喜びたい。
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