2014年09月03日

カラヤン&ベルリン・フィルのR.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」(1974年盤)


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カラヤンは、R・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」を3度スタジオ録音している。

ベルリン・フィルの芸術監督に就任して間もない頃の1959年盤(DG)、そして本演奏(1974年(EMI))、更に最晩年の1985年盤(DG)の3種類あり、いずれもオーケストラはベルリン・フィルとなっている。

いずれも素晴らしい名演と高く評価するが、この中で最もカラヤンの個性が発揮された演奏は、紛れもなく本盤に収められた演奏であると言えるのではないだろうか。

というのも、カラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビの全盛時代は1960年代及び1970年代であり、本演奏はまさしくその真っ只中に録音されたからである。

本演奏においても、そうした全盛期のこの黄金コンビの演奏の凄さを味わうことが可能だ。

ベルリン・フィルは、一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブル、金管楽器の朗々たる響き、桁外れのテクニックを示す木管楽器の響き、分厚い弦楽合奏、そして雷鳴のように轟きわたるティンパニの迫力などが一体となり、まさにオーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な名演奏を繰り広げている。

カラヤンは、流麗なレガートを施すことによって、楽想を徹底的に美しく磨きあげており、シュヴァルベのヴァイオリンソロの美しさも、抗し難い魅力に満ち溢れている。

おそらくは演奏だけをとれば、カラヤン&ベルリン・フィルが構築し得た最高の音のドラマと言えるだろう。

ジャケットのデザインも含め完全無欠とも言うべき本演奏は、同曲演奏史上究極の名演との評価もあながち言い過ぎではないと考えられる。

しかしながら、好き嫌いでいうと、筆者としては、カラヤンの統率力に綻びが見られるとは言え、後年の1985年の録音の方が好みである。

というのも、1985年盤には、カラヤンの自省の念も込められた枯淡の境地が感じられるからであり、演奏の味わい深さという意味では、1985年盤の方をより上位に掲げたいと考える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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