2014年09月05日

インバル&フランクフルト放送響のマーラー:交響曲第1番「巨人」


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マーラーの青雲の志を描いた交響曲第1番は、マーラー指揮者と称される指揮者でも敬遠する者が存在する。

マーラーの直弟子であるクレンペラーがそうであったし、必ずしもマーラー指揮者とは言えないかもしれないが、朝比奈は、一度もマーラーの「第1」を演奏しなかった。

他方、小澤は、何と3度に渡って同曲を録音しているが、その中で名演と評価できるのは最初の1977年盤のみ。

それ以降の録音は、どこか構えたようなわざとらしさが目立つ。

要は、この曲へのアプローチはなかなか難しいものと言えるのかもしれない。

そのような中で、マーラーの直弟子であるワルターや、マーラーの化身とも言うべきバーンスタインの名演が存在するのだが、この2大巨頭に迫る名演というのは、なかなか成し得ることが困難と言える。

それでも、このインバル盤は、前述の小澤盤と同様に、相当に健闘していると言えるのではないだろうか。

インバルのマーラーの交響曲に対するアプローチは、有り余るパッションを出来るだけ抑制して、全体を純音楽的に、客観的に表現しようというものであるが、そうした大仰さのない、わざとらしさのないアプローチが、同曲の性格と見事にマッチングしていると思うからである。

インバルの演奏は解説書にも書かれてあるように、見通しの良いくっきりとした演奏である。

それにしても、フランクフルト放送交響楽団の何と言う巧さと鳴りっぷりの良さ。

そして、同オーケストラに、これだけの見事な演奏をさせたインバルの統率力にも高い評価を与えるべきであろう。

高音質録音によって、そうした演奏の特色が更に鮮明に表現されており、本盤の価値を高めることに大いに貢献している点も忘れてはなるまい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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