2014年09月12日

チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルのブルックナー:交響曲第4番(1989年ライヴ)


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ルーマニア出身の巨匠指揮者セルジュ・チェリビダッケ(1912〜1996)の生誕100年を記念し、彼が最も得意としたブルックナーの交響曲をSACDハイブリッド化したボックスセットからの同時分売。

交響曲第4番「ロマンティック」は1989年2月、ウィーン・ムジークフェラインザールでの演奏会をソニー・クラシカルが収録したもので、生前からその存在は知られながら、これまで未発表だった幻のライヴ録音である。

トータルで84:08(拍手込み)という演奏時間は、EMIから正規盤として1996年に発売された1988年10月のライヴよりも長く、それゆえ収録にディスク2枚分を要している。

残響の豊かなムジークフェラインの音響効果を考慮してのテンポ配分と思われ、30分を超える巨大な造形によるフィナーレでは、極遅のコーダで管のコラールを支えるチェリビダッケ独特の弦の刻みに施されたアクセントが未曽有の感動を呼び起こす。

結果的には素晴らしい演奏で、筆者としてはこれまでEMI盤を普段から愛聴してきたのであるが、今回のソニー・クラシカル盤も、大いに心を揺さぶられる名演であること間違いない。

特に普段はチェビダッケはガスタイク・フィルハーモニーでの録音を聴く機会が多く、ムジークフェラインザールの豊かで華麗な響きにも改めて魅了された。

余すところ無くミュンヘン・フィルのハーモニーが味わえ、ガスタイク・フィルハーモニーの
EMI盤とは違った魅力が放たれている。

終楽章フィナーレの偉大さは相変わらずで、EMI盤は終演後の拍手がカットされているが、ソニー・クラシカル盤は拍手が収録されており、終演後直後の静寂から、まばらに拍手が始まり…、聴衆の『何か凄いものを聴いてしまった』という心の代弁が筆者にはヒシヒシと感じ取れるのである。

録音は、ソニー・クラシカル所蔵のオリジナル・マスターからの初のDSDマスタリングによるSACDハイブリッド化し、マスタリングはベルリンのb-sharpスタジオで行われたもので、音質は鮮明であるとともに、各楽器セクションが明瞭に分離して聴こえるなど、音場が幅広いように感じられるところである。

そのことは、ムジークフェラインザールの残響の豊かさが生かされた臨場感溢れる音質であることも一躍買っていることを忘れてはならない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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