2014年09月22日

カラヤン&ベルリン・フィルのシベリウス:交響曲第4番、第5番


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カラヤンは、独墺系の指揮者としては稀少であるが、シベリウスを得意のレパートリーとしていた。

ザンデルリンクやホルスト・シュタインなどもシベリウスをレパートリーとしていたが、遺された録音の多さからすれば、カラヤンは群を抜いた存在であったと言えるだろう。

交響曲第3番については、録音の計画はあったものの、ついにそれを果たすことなく鬼籍に入ってしまったのが大変残念ではあるが、第1番を除けば、それぞれ複数の録音を行っている。

シベリウスの番号付きの7曲の交響曲の中で、本盤に収められているのは第4番と第5番であるが、カラヤンは第4番を3度、第5番を4度にもわたってスタジオ録音している。

これは、カラヤンがいかにシベリウスの交響曲を深く愛していたかの証左と言っても過言ではあるまい。

そして、一般に評価が高いのは両曲ともDG盤であると言えるところであり、リマスタリングされた国内盤も発売されるなどカタログから消えることはなく現在に至っている。

他方、本盤に収められたEMI盤は、国内盤では単独盤では長らく発売されておらず、不当にも忘れられた存在になりつつあるところだ。

これには、とある影響力の大きい某音楽評論家が、シベリウスの本質からの逸脱などという意味不明な偏向的な論法を用いて、本演奏を事あるごとに貶し続けていることにも起因していると言えるところであるが、果たして、本演奏はそれほどまでに凡庸な演奏と言い切れるのであろうか。

確かに、豪壮華麗な演奏と言える。

当時、全盛期にあったカラヤン&ベルリン・フィルの黄金コンビは、鉄壁のアンサンブルを駆使した究極の名演奏を繰り広げていたところであるが、本演奏においてもそれは健在であり、ここには圧倒的な音のドラマが展開されていると言えるだろう。

それでいて、豪快さ一辺倒の演奏にはいささかも陥っておらず、同曲の随所に盛り込まれた北欧の大自然を彷彿とさせる名旋律の数々を徹底して情感豊かに歌い抜いており、まさに剛柔のバランスがとれた圧倒的な名演に仕上がっていると評価したい。

音質は、アナログ録音の完成期のものであるが、EMIだけに必ずしも十分な音質とは言い難い面がある。

もっとも、カラヤンによる超名演であることもあり、可能であればSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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