2014年09月25日
ランパル&ラスキーヌのモーツァルト:フルートとハープのための協奏曲、他
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これは素晴らしい名演だ。
極上の美演と言っても過言ではないのではないだろうか。
モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲の古典的な名盤としては、他にトリップ(フルート)、イェリネック(ハープ)の各ソロ奏者とミュンヒンガー&ウィーン・フィルによる演奏(1962年)が存在している。
当該演奏に対して、本演奏はすべてフランス人音楽家たちによる演奏。
録音年も1963年でありほぼ同じ時期。
あらゆる意味で対照的な名演が同時期に生み出されたというのも、実に興味深い事と言える。
前述のミュンヒンガー盤がドイツ風の重厚さの中にもウィーン風の優雅さを兼ね備えた素晴らしい名演であったが、本演奏は徹頭徹尾フランス風の名演。
ランパルのフルート、ラスキーヌのハープのいずれもが、フランス風のエスプリに富んだ瀟洒な味わいに満ち溢れている。
加えて、パイヤール指揮のパイヤール室内管弦楽団も、これら各奏者の演奏を巧みに引き立てつつ、実に洒落た味わいの優美な演奏を展開している。
確かに、ミュンヒンガー盤にあった重厚さにはいささか欠けているきらいがないとは言えないが、演奏全体に漂うフランス風の洒落た味わいには抗し難い魅力が満ち溢れており、その味わい深さ、エレガントとも評すべき気品の高さにおいては、本演奏の方に若干軍配が上がると言っても過言ではあるまい。
カップリングされたフルート協奏曲もランパルならではの名演だが、とりわけ、フルートとハープのための協奏曲については、本演奏はミュンヒンガー盤と並んで2強の一角を占める超名演と評価し得るところであり、今後とも、この2強を超える演奏を成し遂げるのは至難を極めると言えるだろう。
録音は、今から50年近く前の録音であるにもかかわらず従来盤でも比較的満足できる音質である。
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