2014年10月18日

グルズマン&リットンのブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番、ロマンス、他[SACD]


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ブルッフはブラームスと同時代のドイツ人作曲家であるが、本盤に収められたヴァイオリン協奏曲第1番、そしてスコットランド幻想曲やコル・二ドライは非常に有名であるが、その他の楽曲は殆ど知られていないと言っても過言ではない。

これらの有名作品以外にも、交響曲や協奏曲、室内楽曲、合唱曲など多岐にわたる質の高い作品を数多く作曲し、ブラームスもその作品を高く評価していたにもかかわらず、現在のブルッフの前述の3曲以外の作品に対する評価はあまりにも低すぎると言わざるを得ない。

このような非常に嘆かわしい状況にある中で、本盤のように、ヴァイオリン協奏曲第1番以外の名作が収められたCDが発売されたというのは、大変に喜ばしいことと言わざるを得ない。

そして、演奏についても素晴らしい名演と高く評価したい。

まずは、メインのヴァイオリン協奏曲第1番であるが、グルズマンの思い入れたっぷりの豊かな情感に満ち溢れたヴァイオリンが素晴らしい。

同曲は、ドイツ音楽とは思えないような甘美なメロディが売りの作品であるが、そうした甘美な名旋律を、グルズマンはこれ以上は求め得ないような陶酔的な演奏で、旋律を徹底的に歌い抜いている。

同曲の演奏には、これまでも様々な名演があるが、美しさと言った点においては、グルズマンの名演はあまたの名演の中でも上位にランキングされるのではないかと考える。

リットン指揮のベルゲン・フィルも、劇音楽「ペールギュント」などにおいて成し遂げた名演と同様に、北欧のオーケストラならではのいささかも華美に走ることがない、抒情豊かな潤いのある演奏を繰り広げているのが素晴らしい。

ロマンスは、ブルッフ自身がヴィオラパートをヴァイオリンに編曲したものであるが、ここでもグルズマンの情感豊かで美しさの極みとも言えるヴァイオリンを満喫することが可能だ。

遺作の弦楽五重奏曲も、この曲の持つロマン的な抒情を情感豊かに描出した至高の名演と高く評価したい。

グルズマンを含めた若き奏者たちの息の合った絶妙のアンサンブルも見事というほかはない。

さらに、本盤の魅力は、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音にある。

ブルッフによるこのような甘美な名旋律の数々を、鮮明な高音質で味わうことができることを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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