2014年10月19日

シャイーのガーシュウィン


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イタリアが誇るジャズとクラシックのトップ2共演がついに実現し、ガーシュウィンの演奏に新風を吹き込んだ異色の名演だ。

シャイーは、この録音当時、手兵ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに、バッハ、シューマン、メンデルスゾーンなどのドイツ音楽の演奏を主として行っており、その結果は、現時点においては玉石混交と言ったところである。

しかし本盤では、得意ジャンルの音楽であるせいか、久々にその本領を発揮、まさに水を得た魚のような生命力溢れるノリノリの指揮ぶりが見事である。

イタリア・ジャズ界の逸材でもあるステファノ・ボラーニのピアノがこれまた素晴らしい。

その卓越した技量とセンス満点の音楽性には抗し難い魅力があり、クラシック音楽とジャズ音楽の境界線にあるガーシュウィンの音楽を精緻に、そして情感豊かに描き出すとともに、軽快にしてリズミカルな躍動感にも際立ったものがある。

同国人であることもあり、シャイーとボラーニの息はぴったりであり、両者の火花が散るようなドラマティックな局面においても、豊かな音楽性と愉悦性をいささかも失わないのは驚異の至芸である。

自由奔放なボラーニのピアノを、シャイーが歌心満載の伴奏でサポートしている。

そして、この両者を下支えするのがライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の好パフォーマンスだ。

いぶし銀の重厚な音色を基調とするこのオーケストラとガーシュウィンは、本来的には水と油の関係にあるとも言えるが、シャイーによる薫陶もあって、光彩陸離たる色彩感豊かな演奏を繰り広げるとともに、とかく軽妙浮薄な演奏に陥りがちなガーシュウィンの音楽に適度な潤いと深みを付加し、従来のガーシュウィンの演奏とは一味もふた味も違う清新な新鮮味を加えることに成功した点を忘れてはならない。

特に「ラプソディ・イン・ブルー」はジャズ・バンド・バージョンで、バッハのお膝元ライプツィヒの名門オケとは思えない、グルーヴ感溢れる演奏。

シャイーが就任してから、ゲヴァントハウスの何が変わったかというと、リズム感ではないだろうか。

現代音楽を得意とし、複雑なリズムの現代曲を演奏させることも多いシャイーのもとで、リズムのキレやアンサンブルが一層研ぎ澄まされたように感じる。

録音も鮮明で素晴らしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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