2015年02月17日

N・ヤルヴィ&ベルゲン・フィルのハルヴォルセン:管弦楽作品集-1


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ネーメ・ヤルヴィは、きわめてレパートリーの広い指揮者であるが、若き頃より、特に北欧の知られざる作品を数多く録音してきた。

そのようなヤルヴィをなんでも屋であるなどと揶揄する批評も目にすることがよくあるが、殆どの指揮者が指揮することがない北欧の知られざる名曲を広く世に知らしめたという業績は、大きく称えざるを得ないのではないかと考える。

本盤も、そうしたヤルヴィの偉大な業績の1つと言える。

最近では、息子のパーヴォ・ヤルヴィが進境著しく、名演の数々を生み出していることから、ひと頃に比べると影が薄くなったきらいがないわけではないが、本盤のような名演を聴くと、老いてもなお健在であることがよくわかる。

フィンランドのヤン・シベリウス(1865-1957)やデンマークのカール・ニールセン(1865-1931)と同世代のノルウェーの作曲家ヨハン・ハルヴォルセン(1864-1935)は、まさしくエドヴァルド・グリーグ(1843-1907)の後継者と言える存在で、グリーグの姪を妻にした人でもある。

ハルヴォルセンは、そうしたグリーグとほぼ同時期のノルウェーの作曲家であるが、グリーグが国際的な認知を得ているのに対して、国際的には殆ど知られていないと言っても過言ではない。

元はヴァイオリニストとしてデビューし、グリーグが芸術監督を務めたベルゲン・フィル(当時はハーモニエンという名称だった)でコンサート・マスターを務めたうえ、その首席指揮者ともなり、また作曲家としても活躍して、国立劇場の音楽監督も務めた。

特に、グリーグがあまり得意としなかった交響曲などの大作の分野においては、本盤の交響曲第1番の充実ぶりを聴くと、一歩先んじていたのではないかとさえ思えるほどだ。

そして本盤に収められた各楽曲を聴くと、実に北欧風の親しみやすい旋律に満ち溢れた名作揃いであり、グリーグの諸作品と比較しても、作品の質が劣るとは必ずしも言えないのではないかとも考えられる。

一聴してみると、やはりシベリウスやニールセンのような、初めて聴いたときから惹きつけられるような感じがやや弱く、彼らと同等の世界的知名度を得るには至らなかった理由がなんとなくわかる気もしてくるが、そうした比較をせずに何度か聴いているとそのうち独自の魅力を感じられるようになってくる。

演奏内容も、いずれもヤルヴィならではの聴かせどころのツボを心得た名演であり、ハルヴォルセンの知られざる名作の数々を広く世に知らしめるという意味でも、きわめて意義の大きい素晴らしいCDの登場であり、高く評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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