2014年10月26日

パールマン&ロペス=コボスのブルッフ:スコットランド幻想曲、ヴァイオリン協奏曲第2番


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本盤にはヴァイオリン界の雄パールマンが、30歳を少し越えた頃の、脂の乗り始めた時期に残したブルッフの2大名作が収められている。

ブルッフは、ブラームスとほぼ同時代の作曲家であり、交響曲をはじめ、様々なジャンルの作品を遺しているにもかかわらず、今日でも演奏される機会があるのは、ヴァイオリン協奏曲第1番、本盤に収められたスコットランド幻想曲など、僅かしかない。

辛口のブラームスでさえ、ブルッフを評価していたのであり、それは相当に不当な評価と言わざるを得ない。

ブラームスのように、堅固な様式美を誇ったわけでもなく、むしろ旋律の美しさが際立つ作品を遺したこともあって、もしかしたら、そのあたりに聴き手に飽きられる要因があるのかもしれない。

もっとも、スコットランド幻想曲など、その極上の旋律美には、身も心もとろけてしまいそうになるくらい魅力的だ。

そのような作品だけに、パールマンのように、明るくて美しい音色と華麗なテクニックを看板にするヴァイオリニストの演奏がよくないわけがない。

パールマンは、何の抵抗もなく音楽自体の美しさを伝えてくれる。

序奏ではデリケートに感じ入ったピアニッシモや心をそそるポルタメントが美しく、特に高音の浸透性は絶品だ。

パールマンの明るく美しい音色と華麗なテクニック、加えて豊かなニュアンスがこの名作をひときわ印象深いものにしている。

本演奏は、スコットランド幻想曲の美しさを見事に表現し尽くした素晴らしい名演と高く評価したい。

併せて、本盤には、第1番に比して殆ど演奏されないヴァイオリン協奏曲第2番が収録されているが、極めて美しい名演であり、録音が殆どなされていないという意味でも貴重な演奏と言える。

筆者としても余り親しみのある楽曲ではないが、それでもパールマンの手にかかると思わず聴かされてしまう。

落ち着いたテンポで仕上げているが、香りや懐かしさに満ち、心のこもった演奏だ。

およそ隙というものが見られぬ偉大なる名演と言える。

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classicalmusic at 20:49コメント(0)トラックバック(0)パールマン  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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