2014年11月17日

ムターのカルメン幻想曲〜ヴァイオリン名曲集[SACD]


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本盤に収められた演奏については、かつてマルチチャンネル付きのハイブリッドSACD盤が発売されており、十分に満足できる高音質であったが、本盤はその更に上を行く究極の高音質SACDと言える。

マルチチャンネルが付いていないにもかかわらず、これほどの豊かな音場の拡がりを感じさせるというのは驚き以外の何物ではなく、あらためて、シングルレイヤーSACD&SHM−CD仕様の威力を思い知った次第である。

ムターのヴァイオリンの細かい弓使いの1つ1つがクリアに再現されるというのは、殆ど驚異的ですらある。

演奏も素晴らしい名演。

本演奏は1992年であるが、これはムターがカラヤンのくびきから解き放たれ、現代を代表する大ヴァイオリニストへの道程を着実に歩み始めた時期のものだ。

要は、ムターが漸くその個性と才能を発揮し始めた時期の録音であり、ここにはムターの卓越した技量と個性が満ち溢れた素晴らしい名演の数々が収められている。

ツィゴイネルワイゼンにおいては、同曲特有の民族色を全面に打ち出し、決して上品ぶったりすることなく、これ以上は求めえないような土俗的な音を出している。

このような演奏をすると、単なる場末のサーカスのような下品な演奏に陥ってしまう危険性もあるが、ムターの場合はいささかも高踏的な芸術性を失わないのが素晴らしい。

伝説曲や悪魔のトリル、タイスの瞑想曲、子守歌の情感豊かな演奏も美しさの極みであるし、ツィガーヌにおける緩急自在の表現力の桁外れの幅の広さには舌を巻くばかりだ。

カルメン幻想曲に至っては、卓越した技量と民族色豊かな表現力が高い次元でマッチングした稀有の超名演と高く評価したい。

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classicalmusic at 22:46コメント(0)トラックバック(0)ムター  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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