2014年12月16日

ルイサダの主よ、人の望みの喜びよ、トルコ行進曲&月光ソナタ〜プレイズ・バッハ、モーツァルト&ベートーヴェン[SACD]


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これは素晴らしい超名演だ。

いや、超の前にいくつもの超を並べてもいいのかもしれない。

近年では、雨後の竹の子のように綺羅星のごとく輝く若手ピアニストが登場してきている。

それぞれに優れた名演を成し遂げてはいるものの、これから10年先、20年先と、果たして順調に大ピアニストに成長していけるのかどうかは未知数である。

これに対して、ルイサダは、まさに大ピアニストへの道を着実に歩んでいると言っても過言ではあるまい。

フランス人のピアニストとして、その独特の洒落たセンスに満ち溢れた瀟洒な味わいの名演奏の数々を成し遂げてきたルイサダであり、とりわけショパンの演奏に関しては、他のピアニストの追随を許さないものがあるとさえ考えている。

そのようなルイサダが、久しぶりに、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの楽曲を軸としたアルバムを発売した。

もちろん、ドイツ風の重厚な演奏を展開しているわけではなく、そこは、ルイサダもフランス人、そのような土俵では勝負を繰り広げていない。

しかしながら、それぞれの各演奏に込められた何というセンスの良さ。

前述のように、ルイサダならではのフランス風のエスプリに満ち溢れた瀟洒な味わいは、そこかしこに聴くことが可能ではあるが、テンポの効果的な振幅や思い切った強弱を施して、実に個性的なアプローチを行っている。

それでいて、あざとさなどはいささかも感じさせず、格調の高さを失うことがないというのは、大ピアニストたるルイサダだけに可能な圧巻の至芸であると言えるだろう。

当然のことながらドイツ風の演奏などではないが、重厚さなどにも不足することはない。

ルイサダならではの個性的な演奏ではあるが、いわゆるバッハらしさ、モーツァルトらしさ、そしてベートーヴェンらしさを失わないというのは、現今のピアニストの中では、ルイサダだけに可能な演奏と言えるのではないだろうか。

ドビュッシーの月の光は、まさに水を得た魚の如くであり、フランス音楽の魅力のすべてが描出された至高の名演奏が繰り広げられている。

ワーグナーのエレジーは、前述のバッハやモーツァルト、ベートーヴェンの演奏などとは異なり、楽曲の性格のせいか憂いのある色調が支配しているが、それでいて感傷的にいささかも陥らず、高踏的な美しさを失っていないのが素晴らしいと言えるだろう。

いずれにしても、本盤の演奏は、ルイサダが、更なる大ピアニストに上り詰めていく確かな道程にあることを感じさせるとともに、その表現力の桁外れの幅広さなどを大いに感じさせる至高の超名演であると高く評価したい。

ルイサダの次なるアルバムを期待したい。

また、本盤で素晴らしいのは、SACDによる高音質録音である。

ルイサダの幅広い表現力を誇るピアノタッチが鮮明に表現されるのは、やはりSACDによる高音質録音に負うところが大きいのではないだろうか。

いずれにしても、ルイサダによる至高の超名演をSACDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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