2014年11月13日

カラヤンのモーツァルト:管楽器のための協奏曲集


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本盤の録音は1971年であり、まさにカラヤン&ベルリン・フィルの黄金時代だ。

両者の関係も蜜月状態であり、各管楽器のソリストとの関係も最高の状態にあったと言える。

そのような指揮者・ソリスト・オーケストラが集まった演奏が悪かろうはずがない。

巨匠カラヤンとベルリン・フィルの関係が最も親密だった時代の、ベルリン・フィルの名手達をソリストに迎えた熟成されたモーツァルトの世界。

本盤に収められたクラリネット協奏曲、オーボエ協奏曲、ファゴット協奏曲ともに、3曲の演奏史上最高の演奏の1つと高く評価したい。

カラヤンがもっとも充実感を感じていたろう頃の記録と言えるところであり、世間的には多忙を極めていたが、自身健康で、家族は成長して、慈愛にあふれ、みんなの別荘地サン・モリッツに、ベルリン・フィルを招いて、録音した。

カラヤン&ベルリン・フィルは、いつもの豪快さは影を潜め、むしろ、モーツァルトの曲想にマッチした優美な演奏を心がけている。

それは、ライスター、コッホ、そしてピースクの名演奏をできるだけ際立たせたいという配慮があったものと思われる。

後年のカラヤン&ベルリン・フィルをバックにした協奏曲の演奏では、どうしてもソリストの影が薄くなり、いわゆるソロの入った交響曲のようになってしまう傾向も散見されるが、本盤は、非常にバランスのとれた、いかにも協奏曲に相応しい演奏になっている点も高く評価できる。

ライスターやコッホ、ピースクの演奏も卓越した技量をベースとした闊達で最美の演奏であるし、カラヤン&ベルリン・フィルの優美な演奏と相俟って、これ以上は求め得ないような至高・至純の演奏に仕上がっている。

天上の至福を歌うのではないが、カラヤンのこの時期に通底して流麗に、地上の充足を歌い上げてゆく。

それはまるで、幼子の見え隠れする高原のお花畑に、湖水をかすめた風が優しく、吹き抜けていくかのようだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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