2014年11月19日

C・デイヴィス&ロンドン響のニールセン:交響曲第2番「四つの気質」、交響曲第3番「ひろがりの交響曲」[SACD]


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巨匠コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団の演奏によるニールセン・シリーズもいよいよ大詰め。

交響曲第2番と第3番は、前作第1番より2ヶ月後の2011年12月に、いずれも本拠バービカンホールで集中的に行われたコンサートの模様をライヴ収録したものである。

『四つの気質』というタイトルをもつ第2交響曲は、ニールセンが田舎を訪れた際にパブで偶然目にした、人間の気質をテーマとした水彩戯画に霊感を得て生み出されたもので、4つの楽章各々の発想記号に、怒りっぽい「胆汁質」、知的で冷静な「粘液質」、沈んでメランコリックな「憂鬱質」、陽気で快活な「多血質」という性格を暗示する形容詞が与えられ、実際の音楽もこれに沿う形で展開するところがユニークな作品。

いっぽう、第1楽章の発想記号(アレグロ・エスパンシヴォ)に由来する『ひろがりの交響曲』というタイトルで呼ばれる第3交響曲は、第2楽章(アンダンテ・パストラーレ)の曲想から「ニールセンの田園交響曲」ともいわれ、楽章中盤以降に舞台裏からバリトンとソプラノの独唱が相次いでヴォカリーズで現れるところに最大の特徴があり、北欧風の牧歌的な味わいで発表当時から人気の高かった曲でもある。

2012年5月25日、デイヴィスはデンマーク王室より、2011年にロンドン交響楽団と取り組んだニールセンの交響曲録音の功績を認められ、デンマーク大使を通じて由緒あるダネブロー・コマンダー勲章(Commander of the Order of the Dannebrog)を叙勲された。

その評価の正当性はこれまでのシリーズのすぐれた演奏内容からも明らかだが、2012年9月に85歳を迎えたデイヴィスの音楽はここでも、これがニールセンの交響曲に初めて本格的に挑んだ指揮者のものとは到底信じられないほどの高みに聳えて圧倒的な佇まい。

前2作同様に、心酔する巨匠と音楽を奏でる歓びを一丸となって表現するロンドン交響楽団の演奏は迫真そのもので、シリーズを締め括るにふさわしいみごとな内容となっている。

そして、本盤で素晴らしいのはマルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音である。

音質の鮮明さ、臨場感、音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。

いずれにしても、デイヴィスによる素晴らしい名演をSACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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classicalmusic at 22:46コメント(0)デイヴィス | ニールセン 

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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