2014年11月21日

ガベッタのエルガー:チェロ協奏曲&愛の挨拶


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素晴らしい名演の登場だ。

エルガーのチェロ協奏曲は、ドヴォルザークのチェロ協奏曲と並んで、チェロ協奏曲の2大傑作と評価される不朽の名作である。

ドヴォルザークのチェロ協奏曲は、古くはカザルスに始まり、ロストロポーヴィチやフルニエ、女流ではデュ・プレ、現代ではマイスキーなど、名演には事欠かない。

しかしながら、エルガーのチェロ協奏曲は、大傑作であるにもかかわらず、デュ・プレの名演だけが著しく突出しており、他の演奏は、デュ・プレの名演と比較すると、かなり落ちる状況にあると言わざるを得ない。

ロストロポーヴィチなど、デュ・プレの名演に恐れをなして、生涯スタジオ録音を行わなかったほどである(ライヴ録音が数年前に発売されたが出来はイマイチ)。

そんなデュ・プレに肉薄する名演が、本盤の登場によって漸く現れたと言えるだろう。

デュ・プレは、女流チェリストとは思えないような体当たりの凄みのあるアプローチを行っていたが、ガべッタは、むしろ女流チェリストの美点を十分に生かした情感の豊かさが持ち味と言えるところであり、負けず劣らず素晴らしい。

実に透明感がある美しいチェロであり、センスが良いので決して重たくならず、しかもロマンに満ち溢れている。

それでいて、ここぞという時は、デュ・プレにも匹敵するような力強い表現を行っており、同曲が有する内なるパッションと秋雨にも似たほの暗い深い抒情性を、バランス良く透徹した表現で見事に描き切っている点を高く評価したい。

エルガーは下手に力んだりしてしまうと全く興ざめしてしまうのだが、ガベッタの演奏はその美しい音で曲の持つ“淡さ”を完全に表現しつくしていると言えよう。

現代に聴ける最高のエルガーであり、曲の解釈のみならず、ガべッタの奏でる美音には酔わされてしまう。

おそらくこの曲の代表盤としての資格を十分に持った演奏と言っても過言ではないだろう。

併録の小品もいずれも名演だ。

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classicalmusic at 20:54コメント(0)トラックバック(0)エルガー  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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