2014年11月22日

ブリーム&ラトルのロドリーゴ:アランフェス協奏曲、武満徹:夢の縁へ、アーノルド:ギター協奏曲


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ジュリアン・ブリームとサイモン・ラトルの、年齢差を超越したイギリスの巨匠2人による、極めつけのギター協奏曲を収録した作品。

ブリームとラトルという、20歳もの年の差がある世代の異なる者どうしの演奏であるが、まさに、現代と古典が融合した見事な名演に仕上がっている。

特に、メインのアランフェス協奏曲において、その特徴が大きく出ている。

ブリームは、本盤が4度目の録音ということだが、それだけにアランフェス協奏曲を自家薬籠中のものとしているのであろう、随所に目が行き届いた情感溢れる演奏を行っている。

それに対して、若きラトルはきわめて現代的なアプローチを試みている。

例えば、第1楽章の冒頭の鋭いリズムなどにも表れており、感動的な第2楽章も、決して甘い情緒に流されることはない。

このようにいささか異なるアプローチでありながら、なぜこのような名演が生まれたのであろうか。

それは、察するに、両者が同曲への深い理解を持ち合わせているからにほかならないだろう。

テンポをゆったりとり、楽曲の隅々にまで目が行き届いたブリーム、それに全く独自のアプローチで迫るラトルの指揮、まさに新時代の《アランフェス》がここにあると言えよう。

武満の「夢の縁へ」は超現実の世界へと誘う楽曲だが、本盤が世界初録音とのことであり、その意味でも貴重。

現代曲で、いかにもラトルが得意とする曲だけにラトルに主導権があるような印象を受けたが、ブリームもラトルの解釈に沿うようなアプローチで見事な演奏を繰り広げている。

アーノルドのギター協奏曲も、両者の絶妙の組み合わせが成功したノリの良い演奏を楽しめる名演である。

いずれにしても、カップリングにおいてもきわめてセンスの良さを感じさせる名盤と高く評価したい。

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classicalmusic at 22:37コメント(0)トラックバック(0)ラトル  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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