2014年11月23日

プレヴィン&セントルイス響のコープランド:組曲「赤い子馬」/ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム


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作曲・指揮・ピアノと、音楽のジャンルを問わずボーダーレスな活躍を続けるマルチ・ミュージシャン、アンドレ・プレヴィンの生誕80年と、NHK交響楽団の首席客演指揮者就任(2009年時)を記念したアルバム。

今回、そのN響を指揮するために来日したプレヴィンの来日記念盤として、コロンビア・レーベルに録音したクラシックとジャズの名盤をそれぞれ厳選してリリースされた。

アメリカ近現代の音楽の録音に強いプレヴィンだが、ここではコープランドが映画『赤い子馬』のために作曲したものを自身が管弦楽用にアレンジした組曲を演奏。

また、カップリングのブリテンの『シンフォニア・ダ・レクィエム』は、日本政府が皇紀2600年奉祝曲として依嘱し作曲されたが、祝う曲に『レクイエム』というタイトルが付けられていたため、演奏するのはふさわしくないとされ却下されたという逸話でも有名。

本盤はプレヴィンがクラシック音楽の録音に初挑戦した際の演奏とのことであるが、プレヴィンの抜群のセンスと音楽性を味わうことができる名演だと思う。

ブリテンの『シンフォニア・ダ・レクイエム』は、冒頭の「ラクリモサ」の重厚な迫力に圧倒されてしまう。

あたかも20世紀の世界が経験しなくてはならない惨禍を予見するような音楽であり、プレヴィンは、そうした悲劇を克明に描いて行く。

「ディエス・イレ」のたたみかけるような音楽の卓越した表現も、プレヴィンの真骨頂を見るようで、終楽章の「レクイエム・エテルナム」の天国的な美しさも感動的である。

作曲者による自作自演は別格として、現在入手できる最高の名演と評価したい。

コープランドは、プレヴィンによる編曲ということであるが、そのオーケストレーションの実に巧みなこと。

各部の描き分けも見事の一言であり、眼前に各場面が思い浮かぶような表現ぶりだ。

このような名演が、約45年もの間、我が国において発売されなかったというのは損失ではあるが、逆説的に言うと、今日の我が国において、クラシック音楽の受容の幅が広がってきたとも言えるところであり、併せて、発売の英断を下したソニーにも大いに感謝したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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