2014年11月24日

ヒコックス&ロンドン響のヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番、他[SACD]


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前半2曲は1998年にオペラ『天路歴程』の演奏で高く評価されたヒコックスらしく、J.バニヤンにちなむ作品。

後半の2つの声楽作品は初録音で、「賛美歌前奏曲」もこのヴァージョンでは同様という貴重盤だ。

ヴォーン・ウィリアムズはシベリウスを尊敬し、自作の交響曲の献呈を行ったが、その献呈曲が交響曲第5番であった。

シベリウスを意識しただけに、激しく不協和音が炸裂する第4番とは全く異なり、いかにも英国の自然を彷彿とさせる抒情性や、北欧への憧憬に満ち溢れた名作だ。

もっと演奏、録音されても良い曲だと思うのだが、ヒコックス&ロンドン交響楽団盤は、この宗教的色合いの強い第5番の代表的名演と言える。

もちろん、バルビローリやボールトといった大御所の演奏も捨て難いが、録音の優秀さを考慮すると当盤が一歩抜きんでていると言えよう。

ヒコックスは、こうした柔和な作風を尊重した抒情豊かな名演を成し遂げており、作品への共感がこの指揮者の最良な部分を発揮させている。

併録の合唱曲や小品もいずれも美しい佳曲揃いであり、ヒコックスの指揮やロンドン交響楽団、合唱団も最高のパフォーマンスを示している。

それにしても、全集完成目前で早すぎる死によって頓挫したヒコックス。

ヒコックスの指揮はわかりやすく、曖昧さの一点もない演奏であり、英国音楽の最高の紹介者として、その損失はあまりに大きい。

SACDマルチチャンネルによる高音質にもいささかの死角はなく、音質の鮮明さ、音場の幅広さ、そして音圧のいずれをとっても超一級品の仕上がりである。

いずれにしても、ヒコックスによる素晴らしい名演を、現在望みうる最高の高音質SACDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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