2014年11月29日

オードラン&ケルン放送響のグリーグ:管弦楽曲全集第1集


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



ノルウェー出身の気鋭の若手指揮者アイヴィン・オードランが、ドイツの名オーケストラであるケルン放送交響楽団を指揮してグリーグの管弦楽曲全集のスタジオ録音を開始することになったが、本盤に収められた演奏はその第1弾となるものである。

第1弾は、グリーグの最も有名な管弦楽曲である「ペール・ギュント」組曲と交響的舞曲集、そして、リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲の組み合わせとなっている。

いずれも驚くべき名演と高く評価したい。

「ペール・ギュント」組曲は、近年では組曲よりも劇音楽からの抜粋の形で演奏されることが増えつつあるが、本盤のような充実した演奏で聴くと、組曲としても纏まりがある極めて優れた作品であることがよく理解できるところだ。

オードランのアプローチは、いささかの奇を衒うということのないオーソドックスなものと言えるが、同郷の大作曲家による最も有名な作品を指揮するだけに、その演奏にかける思い入れは尋常ならざるものがあると言えるところであり、豊かな情感に満ち溢れた演奏の中にも、力強い生命力と気迫が漲っているのが素晴らしい。

同曲の随所に滲み出している北欧の大自然を彷彿とさせるような繊細な抒情の表現にもいささかの不足はないところであり、いい意味での剛柔バランスのとれた名演に仕上がっている点を高く評価したい。

交響的舞曲集は、ノルウェーの民謡風の旋律やリズム語法などを採り入れた作品であるが、オードランは、颯爽とした歩みの中にも、祖国への深い愛着に根差した溢れんばかりの万感を込めて曲想を優美に描き出しているのが見事である。

それでいて、第1番の冒頭や第4番の終結部における畳み掛けていくような気迫と力強さは、我々聴き手の度肝を抜くのに十分な圧倒的な迫力を誇っている。

リカルド・ノルドロークのための葬送行進曲は、演奏されること自体が稀な作品であるが、オードランの心を込め抜いた情感豊かな演奏は、我々聴き手の感動を誘うのに十分である。

オーケストラにケルン放送交響楽団を起用したのも成功しており、演奏全体に若干の重厚さと奥行きの深さを与えるのに成功している点を忘れてはならない。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 00:34コメント(0)トラックバック(0)グリーグ  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ