2014年11月30日

オードラン&ケルン放送響のグリーグ:管弦楽曲全集第2集


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ヨルマ・パヌラの弟子で、ノルウェー出身の気鋭の若手指揮者アイヴィン・オードランによるグリーグの管弦楽曲全集の第2弾の登場だ。

「この音楽の風味は、わたしの血です」と語るように、オードランもまたグリーグの生まれ故郷ベルゲン育ち。

第1弾においては「ペール・ギュント」組曲や交響的舞曲集などの有名曲が中心であったが、第2弾においては、2つの悲しい旋律や組曲「ホルベアの時代より」など、知名度においてはやや劣るものの、旋律の美しさが際立った知る人ぞ知る名品の数々を収めているのが特徴と言えるだろう。

そして、第1弾と同様にいずれも素晴らしい名演と高く評価したい。

本盤に収められた各楽曲におけるオードランのアプローチは、いささかの奇を衒うということのないオーソドックスなものと言えるが、同郷の大作曲家による作品を指揮するだけに、その演奏にかける思い入れは尋常ならざるものがあると言えるところであり、豊かな情感に満ち溢れた演奏の中にも、力強い生命力と気迫が漲っているのが素晴らしい。

各楽曲の随所に滲み出している北欧の大自然を彷彿とさせるような繊細な抒情の表現にもいささかの不足はないところであり、いい意味での剛柔バランスのとれた名演に仕上がっている点を高く評価したい。

とりわけ、2つの悲しい旋律における「過ぎし春」の心を込め抜いた歌い方には抗し難い魅力があると言えるところであり、組曲「ホルベアの時代より」においては、颯爽とした歩みの中にも、重厚な弦楽合奏を駆使して、祖国への深い愛着に根差した溢れんばかりの万感を込めて曲想を優美に描き出しているのが見事である。

2つのメロディや2つのノルウェーの旋律におけるオードランの心を込め抜いた情感豊かな演奏は、我々聴き手の感動を誘うのに十分である。

オーケストラにケルン放送交響楽団を起用したのも成功しており、演奏全体に若干の重厚さと奥行きの深さを与えるのに成功している点を忘れてはならない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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