2014年12月01日

カラヤン&ベルリン・フィルのチャイコフスキー:交響曲第4番[SACD]


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



カラヤンは、チャイコフスキーを得意としており、交響曲第4番は6度もスタジオ録音している。

加えて、ウィーン交響楽団とのライヴ録音も存在しており、カラヤンとしても何度も演奏した得意のレパートリーと言えるが、遺された録音の中で随一の名演は、カラヤン&ベルリン・フィルの黄金時代である1971年に録音された本盤であると考える。

本盤の特徴を言えば、ライヴ録音を思わせるような劇的な迫力であり、曲に様々な起伏をもたらすカラヤンならではの解釈の見事さである。

豪演と言っても過言ではないような圧巻の迫力であり、その圧倒的な生命力は、とてもスタジオ録音とは思えないほどである。

冒頭から、悪魔的な金管の最強奏に始まり、厚みのある弦合奏の重量感や、雷鳴のようなティンパニの轟きには戦慄を覚えるほどだ。

第1楽章終結部の猛烈なアッチェレランドは、古今東西の同曲の演奏の中でも、最高の迫力を誇っている。

第2楽章の木管の巧さも特筆すべき美しさであり、そのむせ返るような熱い抒情には、身も心もとろけてしまいそうだ。

終楽章の疾風の如きハイテンポによる進行は圧巻という他はないが、それでいて、アンサンブルにいささかの乱れもないのは、殆ど驚異でもある(これに匹敵できるのは、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの1960年盤のみ)。

凡百の指揮者が陥りがちな甘美なメロディだけに酔うような演奏ではなく、豪快でありながら各楽器の動きを丁寧に描ききった演奏である。

本盤で惜しいのは従来CD盤では録音がイマイチであることであり、特に、終楽章のティンパニの音色が歪むのは大変残念で、HQCD化によっても、大きな改善が見られず、マスターテープに起因する問題かと半ば諦めかけていたところだ。

ところが、今般、シングルレイヤーによるSACD盤が発売されるに及んで、音質の抜本的な改善が図られているいることに大変驚いた。

音質の鮮明さ、音圧、音場の幅広さのどれをとっても、従来CD盤やHQCD盤などとは段違いの素晴らしさであり、あらためて本演奏の凄さを窺い知ることが可能になるとともに、SACDの潜在能力の高さを思い知った次第だ。

いずれにしても、カラヤン&ベルリン・フィルによる絶頂期の素晴らしい名演を超高音質のシングルレイヤーによるSACD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 22:46コメント(0)トラックバック(0)チャイコフスキー | カラヤン 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ