2014年12月05日

C・クライバーのJ.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」


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「こうもり」の名演としては、カラヤン&ウィーン・フィルと本盤のクライバー&バイエルン国立管が2大双璧であると言っても過言ではないのでなかろうか。

筆者としてはカラヤン盤が、豪華絢爛にして豪奢な名演であるのに対して、クライバー盤は、生命力溢れる若武者の快演と評価したい。

クラシック音楽のファン、オペラファン、シュトラウスの「こうもり」のファン、クライバーのファンだったら、この一盤の存在意義については言葉は要らないだろう。

クライバーの最高傑作のひとつであり、誰もが絶賛する演奏で、今まで批判的な評価を聞いたことがないし、結局この盤が彼のオペラ録音では最も好きな演奏だ。

クライバーの指揮が最大の魅力であり、集中力のある演奏で一気に聴かせる。

躍動感溢れるリズムと音楽の推進力、即興性や陶酔などその天才的手腕を随所で発揮するとともに、第2幕に「雷鳴と電光」を挟むサービスも楽しいものだ。

冒頭の有名な序曲からして、湧き立つような生命力の迸りにただただ圧倒されるのみである。

随所に見られるセリフのみの箇所も、もたれることは決してなく、終始クライバーの華麗な棒の下、実にテンポ良く筋書きが展開していく。

第2幕のポルカ「雷鳴と電光」など、切れば血が吹き出てくるような熱い演奏を繰り広げており、合唱陣の巧みな扱い方もカラヤンに一歩も引けを取っていない。

曲の様式を考えるとスタイルは表現が鋭く先鋭的でもう少し優美さというかおっとりした品の良さを加えたくもなるが、これはかなりお門違いな考えなのだろう。

弾むような生気溢れるテンポとリズム感こそがこの演奏な最大の美点なのだから。

そして、歌手陣はカラヤン盤に優るとも劣らない豪華さで、声楽的に純度の高い歌唱も聴きもの。

主役のアイゼンシュタイン役のプライ、アルフレート役にルネ・コロ、そしてアデーレ役にルチア・ホップを配しており、ロザリンデ役のヴァラディや、ファルケ役のヴァイクル、そしてオルロフスキー役のレプロフなども、クライバーの卓越した統率の下、最高のパフォーマンスを示していると言えよう。

ただ、オルロフスキ−の裏声は好みが分かれるところであるが、クライバ−の音楽の枠内では破状をきたすようなことはない。

後世に語り継がれるだけではなく、決して色褪せることのない“クライバー伝説”を確立した名盤である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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