2014年12月18日

ルービンシュタインのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(ラインスドルフ)、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(オーマンディ)


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素晴らしい名演だ。

ルービンシュタインは何を弾いても超一流の演奏を残した、前世紀最大の奏者の1人であることを再認識させられるものだ。

本盤に収められた演奏は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が1963年の録音、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が1971年の録音であり、それぞれルービンシュタインが76歳と84歳の時のものである。

ルービンシュタインは、既に本盤に至るまでにともに2度の録音を行っているが、本盤の3度目の録音の後は両協奏曲を録音することはなかったことから、いずれもルービンシュタインによる最後の録音ということになる。

その意味では本演奏は、ルービンシュタインにとっての両協奏曲の演奏の集大成であるということになる。

本演奏を一言でいえば大人(たいじん)の至芸と評価できるのではないかと考えられる。

ここには、ロシア風の民族色や土俗性などは微塵も感じられない。

ロシア音楽独特のパワーで押し切ろうというような力づくの演奏なども薬にしたくもない。

ここに存在するのは、スコアを真摯に、そして誠実に音化していこうとしている音楽性豊かな偉大なピアニストだけだ。

ルービンシュタインは、楽想をしっかりと踏みしめるように着実にその歩みを進めていく。

単にピアノを鳴らすだけでなく、どの1音にも情感がこもっており、演奏全体としてもロシアの悠久の大地を思わせるような壮大なスケールを誇っている。

テクニックも桁外れのうまさで、強靭な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現力の幅はきわめて広い。

まさに、両協奏曲演奏史上においても最も純音楽的な名演と言えるところであり、これにはルービンシュタインの円熟を感じずにはいられない。

チャイコフスキーのバックをつとめるラインスドルフは、即物的な指揮者として知られているが、本演奏では、ルービンシュタインの心のこもったピアノに併せて、ボストン交響楽団とともに実に情感豊かな演奏を繰り広げているのが素晴らしい。

またラフマニノフのバックをつとめるオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団も見事の一語に尽き、「協奏曲の神様」と謳われたオーマンディの面目が躍如としている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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