2015年01月08日

マリナー&ロサンジェルス室内管のレスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア


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管弦楽法の大家として知られるレスピーギの楽曲としては、ローマ3部作があまりにも名高い存在であるが、それに次いで有名な曲と言えば、リュートのための古風な舞曲とアリアであると思われるところだ。

愛国心旺盛で、ローマ時代の文化にも造詣深かったと思われるレスピーギならではの作品であり、近現代音楽とは思えないような親しみやすくも優美な音楽に、レスピーギ一流の華麗なオーケストレーションが施された実に魅力的な名作である。

ローマ3部作と比較すると、録音の点数は相当に少ないが、録音を行った指揮者は、同曲の真価を理解するとともに、覚悟を持って演奏に臨んでいることが想定されることから、どの指揮者による演奏もある程度の水準の高さを有している。

そうした様々な優れた演奏の中でも、マリナー&ロサンジェルス室内管弦楽団による本盤の演奏は、最右翼に掲げられる名演の1つと言えるのではないだろうか。

マリナーは、手兵であるアカデミー室内管弦楽団とともに、こうした室内オーケストラ用の楽曲の様々な名演を成し遂げているだけに、レスピーギによるリュートのための古風な舞曲とアリアも、マリナーの指揮芸術の真価を発揮する上で最適の楽曲と言えるのではないかと考えられるところである。

マリナーの本演奏におけるアプローチは、特別な個性で聴き手を驚かすような気を衒ったところがいささかもなく、曲想を精緻に、そして丁寧に描き出すという直球勝負の正攻法によるものだ。

そして、英国出身の指揮者であるだけに、どこをとっても格調の高さが支配しており、いかなるロマンティシズム溢れる旋律にさしかかっても、センチメンタルに陥ることはいささかもなく、常に高踏的な美しさを保っているのが素晴らしい。

このような演奏こそは、まさしく英国紳士の矜持とも言うべきものであり、演奏全体に漂う高貴にして優美、そして典雅さは、同曲演奏の理想像の具現化と言っても過言ではあるまい。

いずれにしても、本演奏は、同曲演奏史上でもトップクラスの演奏であるとともに、室内オーケストラのための楽曲を数多く演奏・録音してきたマリナーの演奏の中でも最高峰の名演の1つと高く評価したい。

音質は、1975年のスタジオ録音であるが、リマスタリングがなされたことによって、従来CD盤でも比較的満足できる音質である。

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classicalmusic at 00:49コメント(0)トラックバック(0)レスピーギ  

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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