2015年01月02日

メジューエワのショパン:ピアノ・ソナタ第3番&幻想曲、他


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



メジューエワが満を持して臨んだショパンのピアノ・ソナタである。

メジューエワは、数年前からショパンに集中的に取り組んできたが、これまでの録音はいずれも小品。

そのいずれもが驚くべき名演であったが、それ故に、ピアノ・ソナタの録音への期待が大いに高まっていた。

本盤は、そうした期待を裏切ることがない素晴らしい名演である。

この後に録音されたピアノ・ソナタ第2番ともども、メジューエワが、ショパンの大作にも見事な名演を成し遂げることを立派に証明することになった。

それにしても、何という風格のある音楽であろうか。

ショパンのピアノ・ソナタ第3番は、もともとスケールの大きい音楽であるが、メジューエワも、そうした楽曲の特色を十分に踏まえた実に気宇壮大な名演を成し遂げたと言える。

1音たりとも揺るがせにしないアプローチはいつもながらであり、その強靭な打鍵と、繊細な詩情のマッチングも見事である。

同じロシアのピアニスト、エデルマンの名演が先般発売され、筆者も、当該演奏を最高の名演と評価したが、メジューエワの演奏も、エデルマンの名演に肉薄する至高の名演と評価しても良いのではないかと考える。

併録の小品もいずれも名演であるが、特に、幻想曲が、いかにもメジューエワならではのスケール雄大な超名演。

このディスクには、ショパンの真実が詰まっているのみならず、イリーナ・メジューエワという稀代のピアニストによる、ひとつの芸術の極致が示されている。

まさに「全身全霊を込めた」という表現が相応しい、風格さえ漂わせるスケールの大きな演奏は、ロシア最高のショパン弾きでもあったゲンリヒ・ネイガウスの教えがその弟子たち(T. グートマン→V. トロップ)を経てメジューエワに脈々と受け継がれていることを見事に証明している。

ロシア・ピアニズムの伝統の重みを感じさせる1枚、「ショパン弾き」としてのメジューエワの面目躍如たるアルバムである。

2010年3月、4月、新川文化ホール(富山県魚津市)の於ける録音であるが、音質も鮮明で素晴らしい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 20:54コメント(0)トラックバック(0)ショパン | メジューエワ 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ