2015年01月05日

メジューエワのショパン:ピアノ・ソナタ第2番《葬送》、他


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素晴らしい名演だ。

2006年のスケルツォ全集を皮切りとして、ショパンの様々な楽曲の録音に取り組んできたメジューエワが、ピアノ・ソナタ第3番に引き続いて、ピアノ・ソナタ第2番を録音することになった。

これは、絶えざる深化を遂げ続ける俊英ピアニストが真摯に作品と向き合い、作品の深奥にひそむ作曲家の声にひたすら耳を傾けることによってのみ可能となった迫真の芸術表現であり、まさに気宇壮大といった表現が相応しいスケール雄大な名演だ。

それにしても何という堂々たる風格溢れるピアニズムであろうか。

メジューエワのピアニズムの特徴として、ショパンがスコアに記した音符を1音たりとも蔑ろにしない丁寧さがあるが、このピアノ・ソナタでも、決して音楽の流れが停滞することはない。

実に優美に、なおかつ自然に流れるのだが、その仰ぎ見るような威容は、威風堂々と言った表現が符合する。

第3楽章のショパンの精神の深淵を覗き込むような深みのある表現も凄いの一言であるし、終楽章の、他のピアニストならば、曖昧模糊な表現になってしまいがちの音楽も、メジューエワならではのアプローチで、旋律線を極力くっきりと描き出しているのが素晴らしい。

併録の小品もいずれ劣らぬ名演であるが、とりわけ、冒頭の華麗なる大円舞曲が超名演。

ここには、ピアノ・ソナタと同様の壮大なスケール感とともに、女流ピアニストならではの繊細な詩情、そして、大輪のひまわりのような華麗さが備わっている。

ワルツや即興曲での得も言われぬ優美な情感と、ポロネーズやソナタでの強靭なタッチの驚くべきコントラスト。

その香り立つ気品、限りない郷愁と憧憬は、まさに恐るべき音楽的感興を湛えたショパンと言えよう。

一層の深みとスケールを獲得したその演奏は、もはや堂々たる風格すら漂わせていると言っても過言ではあるまい。

2010年3月、4月、新川文化ホール(富山県魚津市)に於ける録音も鮮明であり、素晴らしいの一言。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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