2014年12月31日

ポリーニのショパン:ポロネーズ集[SACD]


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究極の高音質SACDの登場だ。

70歳になり、名実ともに現代を代表する巨匠ピアニストとなったポリーニであるが、ポリーニの評価については現在でも二分する状況にある。

これには、とある影響力の大きい某音楽評論家がポリーニの演奏を事あるごとに酷評し続けていることに起因しているものと思われる。

確かに、ポリーニの壮年期の演奏の一部には、某音楽評論家が指摘しているように、いささか技術偏重に堕した内容が伴わない演奏が垣間見られたのは事実である。

しかしながら、他のピアニストの追随を許さないような名演も数多く成し遂げてきたところであり、ポリーニの演奏をすべて否定してしまうという某音楽評論家の偏向的な批評には賛同しかねるところだ。

そして本演奏は、世評があまりにも高いせいか、数々の高音質化への取組がなされてきた。

SHM−CD盤、ルビジウムカッティング盤、そしてマルチチャンネル付きのSACD盤など、様々な種類の高音質化CDがあるが、今般のSHM−CD仕様のシングルレイヤーSACDは、これまでの高音質化CDとは一線を画する次元が異なる究極の高音質CDと高く評価したい。

ピアノの音が、硬質ではなく、どこまでもソフトに響くのが見事であり、これだけ音質がいいと、演奏自体の評価も随分と違ったものにならざるを得ない。

本演奏は、世評は非常に高いのであるが、筆者としては、感情移入が全く見られない機械じかけの無機的な音質が、ショパンの詩情をスポイルしてしまっているのでないかと思っており、あまり高い評価をしていなかったというのが正直なところである。

しかしながら、今般の高音質CDを聴くと、ポリーニのピアノタッチが決して機械仕掛けの無機的なものではなく、非常にコクのある内容豊かな印象を受けた。

力強い打鍵から、繊細な抒情に至るまで、表現の起伏の激しい、血も涙もある演奏を行っており、本演奏に対して、筆者がこれまで抱いていた悪感情は完全に吹き飛んでしまったのである。

もちろん、ポリーニの卓越した技量を味わうことができる点においては何ら変わりがないところであるが、SACD化によって、これまで技術偏重とも思われていたポリーニの演奏が、随所に細やかな表情づけやニュアンスが込められるなど、実に内容豊かな演奏を行っていることが理解できるところだ。

本演奏を機械仕掛けの演奏として酷評してきた聴き手にとっても、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化された本盤を聴くと、本演奏の評価を改める人も多いと言えるのではないだろうか。

それにしても、音質によってこれだけ演奏の印象が変わるというのは殆ど驚異的とも言うべきであり、あらためてシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤の潜在能力の高さを思い知った次第だ。

筆者としては、本演奏は、今般のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化によって漸くその真価のベールを脱いだ圧倒的な超名演と高く評価したい。

それだけ、本CDの音質は素晴らしいものであり、ポリーニの他のCDも、同様の仕様で高音質化すれば、随分と評価が変わってくるのではないかと思った次第だ。

いずれにしても、ポリーニによる圧倒的な超名演をSACDによる極上の高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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