2015年03月04日

フランソワ&クリュイタンスのラヴェル:ピアノ協奏曲 左手のためのピアノ協奏曲[SACD]


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天才ピアニストフランソワと名指揮者クリュイタンス、加えてオーケストラはパリ音楽院管弦楽団という、当時のフランスを代表していた最高のメンバーによるラヴェルの有名な2つのピアノ協奏曲を収録。

クリュイタンス&フランソワという夢のようなコンビによるラヴェルのピアノ協奏曲の名演だ。

クリュイタンスの最高の遺産と言えば、やはりラヴェルの管弦楽曲集を掲げる聴き手が多いのではなかろうか。

フランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わい、ドイツ音楽を得意とした巨匠ならではの重厚さと造型美、これらを合わせ持つアプローチが、華麗なオーケストレーションを誇るラヴェルの管弦楽曲の魅力を完璧に表現してくれているからである。

そうしたラヴェルを得意としたクリュイタンスによるピアノ協奏曲、左手のためのピアノ協奏曲も素晴らしい。

フランス系の指揮者ならではのエスプリ漂う瀟洒な味わいと、シンフォニックな重厚さが、見事にマッチングして、独特の魅力を醸し出している。

パリ音楽院管弦楽団も、そうしたクリュイタンスの指揮の下、最高のパフォーマンスを示している。

そして、それらを土台としたフランソワの個性的なピアノの見事さ。

あくの強いと言われるフランソワであるが、ここでは、センス満点のきらめくようなピアニズムで、ラヴェルの魔法のような旋律を完璧に再現している。

天才だが気分屋で出来不出来が激しかったとされるフランソワだが、本盤では気品溢れるクリュイタンスの指揮とガッチリ噛み合っており、最初から最後まで輝きに溢れた演奏を聴かせてくれる。

その美しさには、あたかも「メトロの臭いがする」というセリフがぴったりとするような香気に溢れると言えるほどだ。

フランス的な風味の濃い、孤高の名演と言えるところであり、クリュイタンスの率いるオーケストラとフランソワのピアノは見事に調和して1つの音楽を形成し、何度聴いてもそのたびに感銘を受ける。

音質は、従来CD盤が今一つの音質であったが、数年前に発売されたHQCD盤は、若干ではあるが音質が鮮明になるとともに、音場が幅広くなったと言えるところであり、筆者も当該HQCD盤を愛聴してきたところだ。

しかしながら、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。

従来CD盤やHQCD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1960年代のEMIによるスタジオ録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった。

いずれにしても、フランソワ&クリュイタンスによる至高の名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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