2015年01月04日

ミュンシュ&パリ管のオネゲル:交響曲第2番 ラヴェル:ピアノ協奏曲 他[SACD]


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ミュンシュの最後期に残された至高の遺産。

名人揃いのパリ管弦楽団を駆使して、オネゲルの交響曲第2番では白熱し、高揚感に満ちた音楽を、女流アンリオ=シュヴァイツァーをソロに迎えたラヴェルのピアノ協奏曲では色彩と詩情豊かな音楽を聴かせてくれる。

ミュンシュはフランス系の指揮者の中では、珍しいくらいにレパートリーの広い指揮者であった。

というのも、ドイツ音楽を得意とした点が大きいと思われる。

もちろん、多くのフランス音楽を得意としており、数々の名演を遺してきたが、その中でも、他のフランス系の指揮者の追随を許さない名演を遺してきたのはオネゲルではないかと考える。

ミュンシュはオネゲル作品の紹介に情熱を注いでおり、この交響曲第2番の白熱し、高揚感に満ちた演奏はその最後を飾るにふさわしいものとなった。

オネゲルは、フランス系の作曲家の中では珍しく、ドイツ音楽に多大な影響を受けるとともに、交響曲を5曲も遺したが、そうした点も、ミュンシュがオネゲルを得意とした要因の1つではないかと考える。

オネゲルもミュンシュを信頼して、いくつかの交響曲の初演を委ねている点をも注視する必要がある。

本盤の「第2」も超名演。

全体の厳しい造型をしっかりと構築した上で、第1楽章の悲劇から、終楽章終結部の盛り上がりに至るまで、隙間風のいささかも吹かない内容豊かな音楽が紡ぎだされていく。

否応なしに曲の背後にある時代と、作曲家の心の内を感じさせる壮絶な演奏であり、指揮者の曲と作曲家に対する共感の度合いがいかに深いことか。

「第2」には、他にも名演はあるが、内容の深さ等を考慮すれば、ミュンシュ盤こそ最高の王座に君臨する最高の名演と高く評価したい。

ラヴェルのピアノ協奏曲も、フランス風のエスプリよりは、シンフォニックな重厚さを全面に打ち出したユニークな名演で、透明で色彩豊かな音響が感興に満ちた演奏により繰り広げられる。

音質は従来CD盤では満足のいく出来映えではなかったが、HQCD化によって、音場は広がるとともに、音質がさらに鮮明になったところである。

しかしながら、今般、SACD化されるに及んで大変驚いた。

凄味のある低弦、艶のある高弦、伸びがありしかも部屋に拡散する金管、木管と両曲の演奏の特色をスケール大きく見事に再現されていて、改めてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。

いずれにしても、ミュンシュ&パリ管による素晴らしい名演をSACDによる名録音で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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