2015年01月04日

カルミナSQのドビュッシー&ラヴェル:弦楽四重奏曲


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カルミナ四重奏団は、現代における気鋭の弦楽四重奏団であり、その驚異のアンサンブルで、世界を瞠目させた。

弦楽四重奏の新たな可能性を追求するこの革新的なアンサンブルの手にかかると、どんな作品もまるで洗い立ての名画のように本来の輝度と純度を取り戻す。

カルミナ四重奏団の中にある冒険者と完全主義者との相克は、演奏に異常なまでに高いテンションを与え、聴く者にも知的・感覚的な受容力を求めるのである。

その前衛的とも言うべき切れ味鋭い演奏は、品格をいささかも失うことなく、高踏的な芸術性を維持している点が素晴らしい。

本盤のドビュッシーとラヴェルというフランス印象派の2大巨頭による弦楽四重奏曲についても、そうしたカルミナ四重奏団ならではの前衛的とも言うべき切れ味鋭い名演と高く評価したい。

ドビュッシーの弦楽四重奏曲は、作品番号は10番という若い番号ではあるが、かの牧神の午後への前奏曲という最高傑作と同時期の名作である。

それだけに非常に充実した書法で作曲されているが、カルミナ四重奏団の手にかかると、第1楽章の緊張感溢れる演奏の凄まじさからして圧巻だ。

第3楽章の抒情も、哀嘆調には陥らず、どこまでも現代風の知的な表情を失うことがない。

終楽章の締めくくりのテンションも異常に高く、いかにもカルミナ四重奏団らしい革新的とも言うべき名演に仕上がっている。

ラヴェルの弦楽四重奏曲も名演。

特に、第2楽章のリズミカルな楽想や、終楽章の異常なテンションの盛り上がりは、まさにカルミナ四重奏団の真骨頂とも言うべき前衛的な表現と言える。

このカルミナ四重奏団演奏のドビュッシー、ラヴェルは、どちらも吹きわたる風のような清冽なさわやかさを持っているように思える。

彼等ほど、柔軟性に富んだ生き生きとした歌心を持つカルテットが他にあるだろうか。

張りのある潤いに満ちた音色も素晴らしいし、ふっくらと柔らかなものから、芯のあるものまで、自在に表現する力量も抜群で、若草のようなすがすがしい印象を残すフレッシュな好演だ。

Blu-spec-CD化によって、音質が更に鮮明さを増したのも嬉しい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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