2015年01月23日

プリンツ&ウィーン室内合奏団のモーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲


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弱冠15歳でウィーン国立歌劇場に入団し、1995年の定年退団までウィーン・フィルの顔として、楽団の黄金時代を支えたクラリネットの演奏史に残る名手プリンツが、故ヘッツェルらウィーン・フィルの首席奏者よる気心の知れた仲間たちと残した不滅の名盤。

クラリネット五重奏曲の2大傑作をカップリングした名CDは、これまでにも数多くあったが、本盤も、その中で存在感を決して失うことがない名演と高く評価したい。

本盤は、クラリネットのプリンツを始め、史上最高のコンサートマスターと謳われたヘッツェルなど、ウィーン・フィルの首席奏者を構成員とするウィーン室内合奏団の極上の美演が売りと言える。

ウィーン・フィルの首席メンバーなどによる、ウィーン情緒たっぷりの、ウィーン風な音色の何たるかを実感できる演奏で、プリンツの色彩豊かで柔らかく自然なふくよかな音色と情趣と気品に溢れた弦楽器の絡み合いはウィーン情緒にあふれていて、すばらしく美しい。

どこをとっても、ウィーンの香りが漂っており、こうしたあたたかいウィーンスタイルの演奏を聴くだけでも、本盤の価値は相当に高いものと考える。

プリンツのクラリネットは、まさにまろやかなウィンナクラリネットの醍醐味を満喫させてくれるが、圧倒的な技量や作品の内面を深く抉り出していこうという深遠さにもいささかの不足はない。

ウィーン室内合奏団では、何よりもヘッツェルのヴァイオリンが素晴らしい。

特に、ブラームスのクラリネット五重奏曲冒頭のこの世のものとは思えないような清澄な音色は、ブラームスの最晩年の枯淡の境地を最高の形で具現化するものとして、他のヴァイオリニストを寄せ付けないような至高・至純の高みに達している。

ウィーンスタイルの演奏としては、同じくウィーン・フィル首席クラリネット奏者であったウラッハとウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の古き良き時代の録音と、まさに双璧をなす名盤と言えよう。

さらにHQCD化によって、音質が非常に鮮明になったのも大変うれしいことであり、プリンツの音色が従来盤ではやや鋭い印象があったのだが、本HQCD盤では音の芯を包み込む柔らかい響きが再現されていて、彼の本当の素晴らしさを再確認できたところだ。

そして、ただ音量の違いだけでなく、それぞれの楽器の音質が一層クリアーになっているのもはっきり聴き取ることができる。

その結果、演奏者が一歩前に出たような臨場感が得られ、ここでは特にプリンツのクラリネットとヘッツェルのヴァイオリンの音色がこれまでになく艶やかに再現されているのである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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