2015年02月05日

スメタナSQのスメタナ:弦楽四重奏曲全集


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祖国の大作曲家スメタナの名を冠したスメタナ四重奏団にとって、格別の思い入れのある作品2曲。

彼らにとっての3回目の録音であり、発売当時からスメタナの決定的名盤としてよく知られている演奏だ。

これは掛け値なしに同曲の演奏史上、最高の超名演であり、チェコの至宝であったスメタナ四重奏団が、チェコ音楽の父であるスメタナの作品を共感に満ちて奏でている。

弦楽四重奏団の名として掲げられた作曲家ということもあるが、祖国の偉大な作曲家に対する深い畏敬の念に満ち溢れている。

これだけでも、演奏が悪いわけがないのであるが、それに加えて、スメタナ四重奏団のアンサンブルの見事さ。

見事と言っても、単にアンサンブルが揃っているだけではない。

2つのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの各音色が完全に融合しているのである。

そうした音色の完全な融合が、スメタナの美しくも悲しい音楽を完璧に表現し尽くしている。

しかも、曲の内容からすれば慟哭にも近い響きがあってもしかるべきであるが、スメタナ四重奏団は、悲しみはあっても、いささかも感傷的にはならない。

どのような局面に差し掛かっても、高踏的な美しさを湛えており、スメタナへの深い畏敬の念も相俟って、同四重奏団だけが描出し得る至高・至純の音楽を奏でている。

また、スメタナ四重奏団の優れているところは、この2曲を綺麗ごとでもなければ誰の真似事でもない自分達が直接受け継いだ直伝の音楽として取り組んでいることだ。

そこには同郷の作曲家に対する敬意や自負が感じられるし、何よりもチェコの音楽の伝統を引き継いでいこうとする情熱的な使命感が漲っている。

それは偏狭なナショナリズムではなく、むしろ作曲家の目指した普遍的な音楽芸術への昇華ではないだろうか。

筆者はこの演奏を聴く度に胸が熱くなるところであり、ディスクの帯にある「果たしてこれ以上の演奏が可能だろうか」に全く同感してしまう。

さらにスメタナの自筆譜から新たに作り直した新校訂楽譜を使用していることもこの盤の価値を高めており、今後とも、本盤を凌駕する名演があらわれるのは相当に困難だと考える。

音質は、かつて発売されたSACDマルチチャンネル盤がベストであったが、本Blu-spec-CD盤も相当に鮮明な音質となっており、費用対効果を考えると、十分に推薦に値する。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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