2015年03月07日

ミケランジェリのドビュッシー:映像第1集、第2集、子供の領分


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ミケランジェリの鋭い音感覚と独自の美学が反映され、一瞬の美しさも逃さずに磨き抜かれた演奏。

ピアニスティックな美感を存分に生かした演奏で、まるで精巧なガラス細工をみているかのような、驚くべき繊細さである。

これほど響きと造形のバランスのよい演奏も珍しく、ミケランジェリは、ひとつひとつの音作りに神経を行き届かせながら、音色の組み合わせに工夫を凝らし、透明感のある響きの美を極限まで追求している。

ニュアンスのつけ方など、神経質とも思えるほどだが、いかにも響きを大切にするミケランジェリらしい。

全体に明るく、高音の美麗さが特徴で、音のつくり方は、フランス的というよりも、むしろイタリア的といった感じになっている。

特に《映像》第1集の「水の反映」を、これほど繊細に表現できる人というのも少ない。

また生き物のように息づく三連音符を、絶妙なタッチで演奏した「動き」や、東洋風の絵画を思わせる第2集の「荒れた寺にかかる月」も、響きの多彩さと余韻に魅せられる。

そして情緒的表現を切り詰め、精妙にして透徹した、ミケランジェリならではのイマージュ〈映像〉を作りあげている。

ドビュッシーが愛娘のために作曲した比較的簡潔な書法による《子供の領分》では、ひとつひとつの音作りの微妙な味わいが演奏の聴きどころとなるが、ミケランジェリは、独特の透徹したタッチを示しつつ、その音色の組み合わせに絶妙な変化を与え、透明な美しさ、純度の高い美しさを徹底的に追求している。

冒頭の「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」の出だしから、その芸のこまやかさには驚かされる。

全体にピアノの表現能力を最高度に発揮させた、精緻な演奏が特色で、音色の変化のつけ方、旋律の歌わせ方のうまさにはひきつけられる。

これ以上を求めるのは不可能ではないかとさえ思えるほどで、この曲集ではファンタジー豊かなフランソワの爛離雖瓩箸和仂氾に、きわめて丹念に研ぎ澄まされた名演と言えよう。

ミケランジェリの絶妙なタッチを鮮明にとらえた録音もすこぶるよく、すばらしい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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