2015年03月21日

カラヤン&ウィーン・フィルのドヴォルザーク:交響曲第8番/チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」


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カラヤンはドヴォルザークの「第8」を何度も録音しているが、なぜかウィーン・フィルとの録音が多い。

スタジオ録音では本盤(1961年)と1985年盤、それに、ライヴでは1974年のザルツブルク音楽祭での演奏(アンダンテ)。

いずれ劣らぬ名演であるが、ライヴならではの迫力なら1974年盤、円熟の名演なら1985年盤を採るべきであろうが、本盤には、ベルリン・フィルとウィーン国立歌劇場を手中に収め、人生の上り坂にあった壮年期のカラヤンならではの圧倒的な勢いがある。

オーケストラを存分に鳴らしつつ、テンポ設定は緩急自在、カラヤン得意の優美なレガートも絶好調であり、豪華絢爛にして豪奢な演奏になっている。

力強く颯爽と駆け抜ける第1楽章、圧倒的な高揚感で天にも届きそうな第2楽章、艶やかな第3楽章、そして圧巻は終楽章で、テンポを揺らして旋律ごとの対比を描き出していて、終結部も凄まじいド迫力だ。

カラヤン=スマートというイメージがあるが、むしろ民族的な泥臭ささえ感じられるところであり、曲のイメージに合っている。

もちろん、ウィーン・フィルの絶美の演奏が、この名演に潤いを与え、ボヘミア風の抒情にもいささかの不足がない点も特筆すべきであろう。

また、1960年代にカラヤンがウィーン・フィルと残した録音は、ベルリン・フィルとの演奏とは違う優美なニュアンスを帯びている。

ドヴォルザークの土着的味わいと、カラヤンの垢抜けた都会的透明感が、絶妙のバランスで共存し、非の付け所のない絶品として仕上がっている。

併録の「ロメオとジュリエット」も、カラヤンの十八番であり幾度も録音を繰り返したが、ウィーン・フィルとの組み合わせにより、ドラマティックな運びの中に曲想をよく生かした華麗さと繊細さのバランスが見事な名演に仕上がっている。

この1960年代の録音ではやはり勢いがあると同時に、ウィーン・フィルの美しい音を最大限引き出している。

いずれも若々しく、躍動感に富み、ウィーン・フィルが、いかに凄いオーケストラか、これでもか、と分からせてくれる名盤と言えよう。

この時期のカラヤン&ウィーン・フィルしか出せない、もう、現代では、こんなに活きのいいウィーン・フィルの響きは、聴けないであろうと思わせる貴重な記録とも言える。

また、音質も英デッカならではの見事なもので、録音会場のゾフィエンザールの弾力のある残響がとても心地よい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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