2015年02月06日

ブレンデル&アバドのブラームス:ピアノ協奏曲第2番


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交響曲的な傾向が色濃い重厚かつ雄大な曲想の、技巧的に至難な部分も多いブラームスのピアノ協奏曲第2番。

現代のピアニストにとって最も重要なレパートリーのひとつであるこの大作を、巨匠ブレンデルとアバド率いるベルリン・フィルが気宇広大なスケールで見事に再現、ピアノと管弦楽とが渾然一体となったピアノ付き交響曲と譬えられるような演奏を展開している。

ブレンデルとアバド&ベルリン・フィルには、1986年に録音したブラームスのピアノ協奏曲第1番があり、同曲史上最高峰の1つに位置づけられる名演であった。

「第1」は、カラヤンが1度も録音しなかった協奏曲でもあって、カラヤン在任中のベルリン・フィルでも録音が可能であったと考えるが、当時のカラヤンとベルリン・フィルの関係は最悪。

それだけに、ブレンデルのピアノやアバドの指揮もさることながら、ベルリン・フィルの壮絶な演奏が光った名演でもあった。

本盤の「第2」の録音は1991年で、既にカラヤンは鬼籍に入り、アバドが芸術監督に就任後の演奏である。

それだけに、楽曲の性格にもよるとは思うが、ここには「第1」の時のような壮絶さはない。

演奏の特徴を一言で言えば、ブラームスのピアノ協奏曲第2番という楽曲の魅力をゆったりとした安定した気持ちで満喫することができる名演と言うことができるだろう。

ポリーニ盤よりは深みのある表現で、バックハウス&ベーム盤ほど枯れ過ぎる事なく退屈しない、ギレリス盤のように「これってブラームス?」って違和感も感じない、全てのバランスが、きちんと取れていて、尚且つ、これぞというフレーズはオーケストラもピアノもよく歌っていて、無機質な冷たい感じなど一切しない。

つまりは、指揮者や独奏者、オーケストラの個性よりも、曲自体の美しさが全面に出た演奏ということだ。

例えば、冒頭のホルンの何という美しさ。

同曲最高の名演とされるバックハウスとベーム&ウィーン・フィルの冒頭のウィンナ・ホルンの美しさとは異なった魅力のあるジャーマン・ホルンの粋と言える。

その後のテンポも実にゆったりとした自然体のものであり、曲自体の魅力がダイレクトに我々聴き手に伝わってくる。

ブレンデルのピアノも、巷間言われるような理屈っぽさは微塵もなく、ブラームスがスコアに記した音符を力強く、そして情感豊かに弾き抜いて行く。

録音も鮮明であり、本名演に華を添えている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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