2015年01月21日

ワイセンベルク&バーンスタインのラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番、他


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ワイセンベルクは、カラヤンと数多くのピアノ協奏曲を録音することによって、世に知られる存在となったが、カラヤンとの演奏では、どちらかと言えばカラヤンペース。

カラヤン&ベルリン・フィルのゴージャスな演奏の中に、どうしても埋没してしまうような印象がぬぐえなかった。

特に、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集などが最たるもので、ワイセンベルクもベルリン・フィルの1つの楽器と化してしまったような感があった。

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番でも、ベートーヴェンほどではないが、SACD盤を聴いても、ワイセンベルクの個性が格別に光った演奏とはとても言えなかったように思われる。

ところが、本盤は、バックがバーンスタインにかわったこともあり、ワイセンベルクの十八番である楽曲ということもあってか、実に個性的な演奏を繰り広げている。

バーンスタイン指揮のフランス国立管弦楽団との共演が、ワイセンベルクを一味違ったものに仕立て上げた。

ワイセンベルクは抜群のテクニックと、透明感溢れるピアノタッチが魅力であるが、ここでも、バーンスタイン指揮の下、最高のピアニズムを展開している。

バーンスタインの雄渾な音楽と、一歩も引けを取らないワイセンベルクの、ダイナミックで明確なタッチが生み出す美しい音色が、ラフマニノフの抒情を余すところなく表わしている。

筆者としては、同曲の録音の中では、ホロヴィッツ&ライナーのXRCD盤を高く評価してきたが、厳しく張り詰めた緊張感で聴く者も一瞬も気の抜けないホロヴィッツの演奏とある意味対極にあるワイセンベルクの演奏には包まれる安心感と優しさが漂う。

バーンスタインは、特に、オペラ以外の分野では、カラヤンをも凌ぐ膨大なレパートリーを誇ったが、ラフマニノフの録音は極めて珍しいと言える。

それでも、本盤では、ワイセンベルクのピアノを立てつつ、ゆったりとしたテンポで、実に情感豊かな演奏を行っている点を高く評価したい。

バーンスタインの細やかなサポートが、ピアニストの微妙な動きを見事に浮き立たせていて、思わず聴き惚れてしまう。

フランス国立管弦楽団の独特の明るいサウンドも魅力的で、遅いテンポでうねるオケに、余裕綽々たる硬質なピアノが、ロマン的な大河小説のような世界をみせる。

併録の前奏曲は、フィギュアスケートでも有名になった『鐘』であるが、ワイセンベルクのピアノは、協奏曲以上に素晴らしく、最高のパフォーマンスを示している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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