2015年01月31日

サロネン&スウェーデン放送響のニールセン:交響曲全集、他


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エサ=ペッカ・サロネンは、現代音楽や、シベリウスやニールセン等の20世紀前半から中期頃に活躍した北欧の作曲家を、1985年頃から積極的に録音してきた指揮者である。

ちょうどサロネンがスウェーデン放送交響楽団首席指揮者に就任した1985年頃から集中的に録音した作品で、「熱くなりすぎず、スマートな画期的な演奏」として非常に高い評価を得ていた盤。

サロネンのニールセンは素晴らしい。

どの曲においてもニールセンの20世紀的感覚と北欧の冷涼な空気を同時に感じさせてくれる。

ニールセンは、シベリウスと並ぶ北欧の2大交響曲作曲家であるにもかかわらず、シベリウスに比べると録音点数があまりにも少ないと言わざるを得ない。

作品の質の高さを考えると、これは実に残念なことだと思う。

それだけに、録音されたものは、指揮者の思い入れもあるのだろうが、いずれもかなりの高水準の演奏ということができる。

全集では、オーレ・シュミットのものが忘れ難いし、ブロムシュテットの2度にわたるオーソドックスな名演、同じフィンランド人のベルグルンドやヤルヴィの全集も魅力的だし、最近ではラハティの現代的な名演も印象的だった。

個別の演奏ならば、「第4」はバルビローリやカラヤン、「第5」はクーベリックやホーレンシュタインの名演を忘れてはならないだろう。

このような中で、若き日のサロネンの全集はどのような特徴を備えているのだろうか。

一言で言えば、ニールセンの交響曲の特色であるエネルギッシュな生命力と(シベリウスのように直接的ではなく、やや遠慮がちに)ほのかに漂ってくる北欧的な抒情をバランス良く兼ね備えたわかりやすい演奏ということが言えると思う。

ニールセンは、シベリウスと同じ1865年生まれのデンマークの作曲家とはいえ、グリーグやシベリウスよりも北欧情緒は稀薄で、むしろショスタコーヴィチなどに近いところもあるので、北欧の空気感などなくてもよいかもしれない。

「クール」で「スマート」で「現代的」と評されるサロネンの個性が見事にはまって、この名演を生んでいるのだろう。

また、各交響曲の出来不出来が少ないのも、サロネンの全集の魅力である。

併録の管弦楽曲も名演揃いだし、特に、リンと組んだニールセンのヴァイオリン協奏曲は、名作でありながら録音点数が交響曲以上に極めて少ないだけに、現時点でも最高の名演と評価したい(シベリウスの協奏曲もなかなかの名演だと思う)。

これだけの演奏の質、ニールセンの主要な管弦楽曲などを網羅していること、そして価格を考慮すれば、現時点で入手できる最高の全集と言っても過言ではあるまい。

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classicalmusic at 21:01コメント(0)ニールセン  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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