2015年02月11日

ミュンシュ&ボストン響のミヨー:世界の創造&プロヴァンス組曲、他


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ミュンシュによるミヨー、プーランク、ストラヴィンスキーの録音を集大成したアルバムで、いずれもミュンシュ唯一の録音。

まずは、カップリングが実に魅力的。

フランスのミヨーやプーランクと言った近現代の作品と、これまたパリに関連のあるストラヴィンスキーの作品を1枚にまとめるというセンスの良さを高く評価したい。

演奏は、ミュンシュ&ボストン交響楽団が、いかに、性格の異なる多様な作品を巧みに演奏できるだけの多彩な演奏のパレットを持っていたのかを証明する名演揃いだと思う。

ジャズのエレメントを取り入れたバレエ「世界の創造」、プロヴァンス地方の民族色豊かな「プロヴァンス組曲」、いずれもミヨーならではのウィットに富んだ楽しい作品であり、ミュンシュはそうした特質を大らかに歌い上げている。

「世界の創造」は、この作品のジャズ的な要素を雰囲気豊かに描き出すミュンシュの老獪なまでの卓越した表現力の豊かさにただただ感心するのみ。

「プロヴァンス組曲」は、ミヨーとしては親しみやすい旋律に満ち溢れているが、ミュンシュは同曲を安っぽいムード音楽ではなく、あくまでも高次元の大芸術作品として描いている点が見事。

ここには、センチメンタルな要素などどこにもなく、ミヨーならではのウィットに富んだ楽しい作品を、ミュンシュはその特質を熟知し、大らかに表現している。

プーランクのオルガン協奏曲は、重心の低い重厚な名演であり、ベートーヴェンやブラームスを得意としたミュンシュの演奏の特徴がプラスに作用している。

半面、ミュンシュの一直線白熱型の演奏で聴くミヨー、プーランクというのは何せ{遊び}がないから中々にエグイところがあり、作曲家の仕掛けたウイットはほとんど聴こえてこないが、かわりに{洒落}のはずの意匠が{本気}にすり替わってラテンの血が色濃く迫ってくる。

ベルイ・ザムコヒアンの多彩なオルガン・ソロも聴きもので、また、ティンパニ・ソロを受け持つエヴァレット・ファースは小澤時代までボストン響の首席ティンパニストをつとめた名手で、現在ではサイトウ・キネン・オーケストラに参加するため毎夏来日して日本のファンにも馴染みが深い名手。

「カルタ遊び」は、一転して華麗なオーケストレーションを際立たせた光彩陸離たる演奏の響きが実に印象的な名演だ。

ちなみに、ミヨーの2曲はLP時代に豪華仕様ジャケットを採用したソリア・シリーズの1枚として発売され、表紙にはフランスの巨匠画家フェルナン・レジェの絵が使われていた。

プーランクはストラヴィンスキーの「カルタ遊び」とのカップリングで発売されたもの。

Blu-spec-CD化によって、音質のグレードがかなりアップしたのも実に素晴らしい。

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classicalmusic at 22:41コメント(0)トラックバック(0)ミュンシュ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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