2015年02月17日

N・ヤルヴィ&ベルゲン・フィルのハルヴォルセン:管弦楽作品集-3


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ハルヴォルセンの管弦楽作品集の第3弾であるが、第1弾及び第2弾と同様に、知る人ぞ知る作曲家の名作を広く認知させるのに大きく貢献する素晴らしい名演だ。

ネーメ・ヤルヴィは、広範なレパートリーを誇る指揮者であり、一般にはあまり知られていない作品などについても数多く録音してきた。

ただ、そのすべてが名演というわけではなく、一部の作品の演奏については粗製濫造との批判があったのも事実である。

しかしながら、北欧の作曲家の作品については、ヤルヴィ自身が北欧エストニア出身ということもあり、当たり外れが殆どない名演揃いであると言えよう。

本盤も、そうしたヤルヴィ得意の北欧の作曲家の作品だけに、第1集及び第2集に劣らない名演を成し遂げている。

ハルヴォルセンは、やや前の世代のグリーグと比較すると、ノルウェー国内は別としてその作品は殆ど認知されておらず、知る人ぞ知る存在に甘んじている。

作品の質の高さ、とりわけ交響曲などの大規模な作品については、グリーグを上回る事績を遺しているにもかかわらず、現在においてもそのような存在にとどめおかれているというのは、大変残念な事態であると言えるだろう。

本盤には、ハルヴォルセンが作曲した最後の交響曲である第3番を軸として、世界初録音となる「黒鳥」や「カラスの森のワタリガラスの結婚」をはじめ、管弦楽の小品が収められているが、いずれも、グリーグ以上に北欧の大自然を彷彿とさせる親しみやすい旋律の数々が盛り込まれた名作揃いである。

特に、交響曲第3番については、ハルヴォルセン自身が抒情交響曲と称したことからもわかるように、北欧の白夜を思わせるような繊細な抒情に満ち溢れた美しい旋律が満載の作品であるが、ヤルヴィは、聴かせどころのツボを心得た見事な演奏を行っているのが素晴らしい。

とりわけ第2楽章のような抒情的な箇所では心を込め抜いて歌い抜くなど、情感の豊かさにおいてもいささかの不足はない。

「黒鳥」、「結婚行進曲」、「カラスの森のワタリガラスの結婚」、「フォッセグリム」といった各小品も、北欧音楽を得意とするヤルヴィの面目躍如たる名演に仕上がっているが、特に素晴らしいのは、「フォッセグリム」と「ベルゲンシアーナ」であろう。

これら両曲を構成する各組曲や変奏曲を巧みに描き分け、楽曲全体を的確に纏めあげているのは、今や老匠となったヤルヴィならではの卓越した至芸である。

録音も鮮明であり、素晴らしい音質であると評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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