2015年03月06日

ミュンシュ&ボストン響のベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」[XRCD&SHM−CD]


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素晴らしい高音質CDだ。

XRCDとSHM−CDという、高音質アイテムの組み合わせによる理想的な媒体の登場であるが、正直言って、これほどまでの高音質とは聴く前にはとても信じられなかった。

1957年録音の音源がなぜここまでクリアーに鳴り響くのか。

管楽器の鳴り方がコンサートホールの実演ばりに綺麗なのは凄いとしか言いようがない。

下手なSACDよりもよほど素晴らしい音質に仕上がっており、これが1950年代後半の録音であるとは信じられないほどだ。

ビクターの音の「職人魂」が生み出した徹底的にこだわり抜いたマスタリングによるXRCDがさらにSHM−CD仕様になるとここまで凄いCDが出来上がることに感動を覚える。

トゥッティの箇所においては、さすがに音の古さを感じさせないわけではないが、その他の箇所においては、あたかも新録音のような鮮明さに唖然とするほどで、聴けば必ず驚愕すること間違いない。

録音機器の進歩により素人でもそこそこ音のいいCDが作れる時代になったが、1950年代のマスター音源がいかに時代の最先端を駆使した録音技術であったかがこのCDを聴けば確信できる。

コスト削減にしか興味のない現代の各CDレーベルは最新技術を持ちながらスタッフはほぼおざなりでCDを作成しているだけではないのか。

スタッフの技術と良い音楽を残したいという情熱があればCDはここまでできるのだということをこのCDは証明している。

演奏も素晴らしい。

というか、これほどまでの高音質であると、俄然、演奏内容も輝きを増すと言った方が正しいのかもしれない。

フランスの指揮者でありながら、ミュンシュのドイツ音楽は高く評価されていた。

その彼のベートーヴェン解釈を堪能できるアルバム。

ミュンシュは、独仏間で領土が何度も行き来したエルザス・ロートリンゲン州の州都であるストラスブールの出身であり、ドイツ系の人も多く住んでおり、そうしたこともあって、フランス音楽だけでなく、ドイツ音楽にも数々の名演を遺してきた。

特に、ブラームスなど、定評ある名演が多いが、本盤の「エロイカ」も凄い。

明るくたくましく、かつ立体的な響きが爽快で、オーケストラを開放的に鳴らし、壮大なスケールと情熱を併せ持ち、圧倒的なエネルギーに満ちている、ミュンシュならではの1枚。

ライヴ録音であるかのような生命力溢れる力演であり、それでいて、勢い一辺倒には陥らず、例えば第2楽章など、テンポを落として感動的に歌い抜くなど、内容豊かな演奏を繰り広げている。

当時の手兵のボストン交響楽団も実に巧く、その重厚な音色は、後年の小澤時代のものとは別次元の圧巻の迫力だ。

これはミュンシュの構成力と、それを完遂し得る高度な技との勝利を示す演奏である。

ミュンシュという巨匠の素晴らしさはこのCDを聴いて初めて享受できるのではないだろうか。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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