2015年03月18日

ラフマニノフの自作自演/ピアノ協奏曲第1番、第4番、パガニーニの主題による狂詩曲


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ラフマニノフは偉大な作曲家であると同時に偉大なピアニストであった。

それだけに、4曲にも及ぶピアノ協奏曲や、パガニーニの主題による狂詩曲、2曲のピアノ三重奏曲、2曲のピアノ・ソナタをはじめとする相当数のピアノ曲を作曲しているところである。

どの曲も、難曲の部類に属するが、それは、ラフマニノフが他の誰よりも大きな手の持ち主であり、どのような曲でも弾きこなすだけのヴィルトゥーゾ・ピアニストであったことにもよるものと思われるところだ。

ラフマニノフの数あるピアノを用いた作品の中でも特に有名なピアノ協奏曲全曲とパガニーニの主題による狂詩曲について、自作自演が遺されているというのは、クラシック音楽ファンにとっても何という素晴らしいことであろうか。

本盤に収められたピアノ協奏曲第1番については1939年、そしてピアノ協奏曲第4番及びパガニーニの主題による狂詩曲については1941年のモノラル録音であり、いずれも音質は決して良好なものとは言えない。

しかしラフマニノフがこれらの作品をどのように解釈していたのか、そして、ラフマニノフがヴィルトゥーゾ・ピアニストとしていかに卓越した技量を有していたのかを知る意味においては、極めて貴重な歴史的な記録とも言えるであろう。

先ずは、いずれの演奏ともにやや速いテンポ設定をとっていることに驚かされる。

当時の演奏傾向にもよるとは思うが、それ以上に、ラフマニノフがいかに人間離れした卓越した技量の持ち主であったのかがよくわかるというものだ。

3曲ともに、ロシア風のメランコリックな抒情に満ち溢れた旋律が満載の楽曲ではあるが、ラフマニノフはやや速めのテンポをとりつつも、それらの旋律の数々を情感豊かに歌い抜いているところである。

アゴーギクなども駆使しているが、決してセンチメンタリズムには陥らず、いささかの古臭さを感じさせないのが素晴らしい。

もっとも、音質が悪いので、ラフマニノフのピアノタッチが鮮明に再現されているとは言い難いのがいささか残念ではあるが、ラフマニノフの自作に対する捉え方、そして持ち味の超絶的な技量を堪能することができるという意味においては、歴史的な意義が極めて大きい名演と評価するのにいささかの躊躇をするものではない。

もっとも、前述のように音質は今一つであるというのが玉に傷と言ったところだ。

そこで今般登場した英国のDuttonレーベルから復刻されたラフマニノフの自演盤は、他レーベルの同内容の自演盤CDと比較すると音質のクリアさという点では一歩譲るかも知れないが、何と言ってもこれまで悩みに悩まされたスクラッチノイズが聴こえないので、ストレスフリーな状態でピアノに集中出来る。

ノイズが綺麗に除去されていることによって、若干ではあるが音質は改善されたが、それでもトゥッティにおける各楽器セクションの分離の悪さは如何ともしがたいものがある。

もっとも、これまでの従来CD盤よりは聴きやすい音質でもあると言えるところであり、本演奏を聴くのであれば、迷うことなく本Dutton盤を購入されたい。

なお、ラフマニノフは、ピアノ協奏曲第2番及び第3番についても録音を行っているところであり、それらの録音については、先般Blu-spec-CD化されて、どうにか鑑賞に耐え得る音質に仕上がっていることを付記しておきたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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