2015年05月12日

パールマン&バレンボイムのベートーヴェン&ブラームス:ヴァイオリン協奏曲[DVD]


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本盤には、パールマンのヴァイオリンとバレンボイム指揮ベルリン・フィルが1992年にベルリンのシャウシュピールハウスで行ったコンサートの模様のライヴ映像が収録されている。

この両曲の現役盤ではパールマン&バレンボイムが、いかにも伸びやかな素晴らしい名演で、最右翼に挙げられるだろう。

何よりもパールマンの音は美しい。

無駄のないボウイングは緻密で清らかな音を生み出し、それが明快なフレージングと結びついた演奏は、実に伸びやかで同時に引き締まっている。

実に堂々として充実した演奏で、パールマンは、持ち前の美しい音色をぞんぶんに生かしながら、実にていねいに弾きあげている。

ロマンティックな気分にあふれた演奏で、その官能的な味をもった音色と、仕上がりの美しさは比類がない。

パールマンはユダヤ系のヴァイオリニストで、旋律をたっぷりと歌わせることのうまい人であるだけに、ここでもヴァイオリンの特性を生かした、朗々と歌う美しい演奏を展開している。

この両作品の旋律的な美しさを、あますところなく表出した演奏で、明るく艶やかな音色で健康的に弾きあげているのが良く、これほど豊かに歌わせ、しかも美麗に磨き上げた演奏というのも珍しい。

響きの美しいロマンティックな演奏で、感覚はすこぶる知的で若々しく現代的だが、実に力強く堂々と弾きこんでいる。

パールマンの技巧は完璧そのもので、しかも豊かで美しい音色はこの上もなく魅力的だし、また演奏のスケールも大きく、ヴィルトゥオーゾの風格を漂わせている。

テクニックの優秀さは言うに及ばず、音色の透明なことと歌に感情がこもっていることでも、他に比肩する演奏はちょっと見当たらない。

快刀乱麻を断つような技巧の冴えと、磨き抜かれた美しい音色、そしてヴァイオリンをヴァイオリンらしく歌わせる、そのセンスの良さは、パールマンの天性の賜物であり、少しも難曲らしくなく、自然で融通無碍な演奏だ。

パールマンは技巧的に安定しているばかりでなく、終始自信に満ちた演奏で、どの部分をとっても楽器が完全に鳴り切っている。

旋律はよく歌い、音色は明るく艶やか、情感にも富んでいて、瑞々しい抒情性も失わず、音楽があくまで自然で豊かに溢れ出てくる。

あまりにも美しくうますぎて、内面性に乏しいなどと、贅沢なケチもつけたくなるほどの、完全無欠な演奏なのである。

パールマンの個性は両曲の緩徐楽章で最も効果を上げており、真摯であるがむきにならず、余裕をもって演奏しているため、音楽は豊かな雰囲気で聴き手に訴えかけてくる。

バレンボイムの好サポートも特筆すべきであり、実に堂々としたスケールの大きな立派なもので、充実した荘重な運びの中にソロを包み、遺漏がなく、パールマンとの熱っぽく激しいわたりあいは聴きもの(見もの)だ。

パールマンの数ある演奏のなかでは、いまひとつ生気に欠けるものの、豊かな風格が感じられ、バックの豊麗なオーケストラの響きも、大きな魅力のひとつとなっている。

文句のつけようがない名演で、このコンビで聴いていると、この両曲は少しも難しくなく、きわめてスムーズで美しい音楽に聴こえるから不思議である。

音声はPCMステレオ、ドルビー5.0サラウンド、DTS5.0サラウンドの3種類が選択でき、画質、音質とも優秀だ。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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